豊田合成の給電レシーバー　イノベーションアワード受賞

　豊田合成は１月10日、同社が開発した「スマホ用ワイヤレス給電レシーバー」が、ＣＥＳ２０２４の「Ｉｎｎｏｖａｔｉｏｎ Ａｗａｒｄｓ」を受賞したと発表した。
　Ｉｎｎｏｖａｔｉｏｎ Ａｗａｒｄｓは、その年の特に優れたデザイン・技術を有した製品・サービスが選出されるもので、毎年多くの応募がある。
　今回は29部門の中でも、注目度の高い「Ｍｏｂｉｌｅ Ｄｅｖｉｃｅｓ, Ａｃｃｅｓｓｏｒｉｅｓ ＆ Ａｐｐｓ部門」で受賞した。
　同社は、将来のより快適な暮らしを見据え、マイクロ波を用いて、数メートル先の電子機器にワイヤレスで電力供給できる技術の開発を２０２０年からＯｓｓｉａ社と共同で進めている。
　今回受賞した給電レシーバーは、マグネット式でスマートフォンに手軽に装着でき、送電機から送られた電力を受電することで、スマホに充電する。スマホが生活の一部となった現在、ワイヤレス給電によってスマホのバッテリーが無意識に充電されることで、生活の利便性が向上する可能性が評価され、今回の受賞に至った。
　なお、受賞したマイクロ波受電機は、２０２４年１月９日から米国ラスベガス市で開催中の「ＣＥＳ２０２４」で、Ｏｓｓｉａ社のブースおよびＩｎｎｏｖａｔｉｏｎ Ａｗａｒｄｓ受賞品コーナーで紹介されている。

今回受賞した「スマホ用ワイヤレス給電レシーバー」

Ｏｓｓｉａ社と共同開発を進めるマイクロ波給電技術の活用イメージ