東レの植物由来ナイロン繊維 ポーターのバッグに採用

2023年12月20日

ゴムタイムス社

 東レは12月19日、ポーターのバッグを製造・販売する吉田と、発売から40周年を迎えたポーターの代表シリーズ タンカーにおいて、100%植物由来のナイロン繊維、エコディアN510で共創・協業の取り組みを開始すると発表した。
 今回、タンカーシリーズの表地に採用されたエコディアN510は、植物由来のセバシン酸(植物:ヒマ)とペンタメチレンジアミン(植物:トウモロコシ)を重合・紡糸してつくる、100%植物由来のナイロン繊維。
 エコディアN510は、100%植物由来ナイロンでありながら、融点が高く、優れた寸法安定性があり、また、従来の石油由来のナイロン6と同等の強度と耐熱性をも兼ね備えている。同社は、2022年の事業化開始以降、同社グループサステナビリティ・ビジョンの取り組みを進めるため、エコディアN510の新たな用途開拓を探求してきた。
 今回、吉田はタンカーシリーズを全面リニューアルするにあたり、植物由来であり、かつ実用的な素材である、エコディアN510の特長を活かし、未来を見据えた新たな素材とそれを使用した商品の開発を両社でスタートした。
 そして今回、同社が長年培ってきた高度な紡糸技術により、今回のポーターとの協業によるナイロン繊維エコディアN510の量産化に初めて成功し、吉田が求める鞄用途の素材として十分な強度や品質をクリアしたことから、タンカーシリーズの表地に採用された。
 また、裏地には、回収漁網などを再資源化した同社のケミカルリサイクルナイロン素材が採用された。両社の取り組みで、今後もさまざまな環境配慮型素材・製品の開発を進めていく。
 エコディアN510が表地に、ケミカルリサイクルナイロン素材が裏地に採用された、新たなタンカーシリーズは、来年春以降に順次店頭販売が開始される予定。
 昨今、社会が企業に求める様々な要請や持続的な社会の実現への意識の高まりから、環境配慮型素材に対するニーズが急増している。今回の取り組みをはじめとして、両社は、化石資源使用量の削減や温室効果ガス排出量の低減による、持続可能な社会の実現に向け積極的に取り組んでいく。
 同社は今後とも、革新技術・先端材料の提供によって、人々のライフスタイルの多様化に応え、豊かな生活と持続可能な社会の実現に貢献していく。

商品イメージ

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