クラレ、先端材料技術展に出展 エポキシ樹脂硬化剤など紹介

2023年11月30日

ゴムタイムス社

 クラレは11月29日、同日から東京ビッグサイトで開催される「SAMPE Japan 先端材料技術展2023」に出展すると発表した。初出展となる「エポキシ樹脂硬化剤」をはじめ、「表面平滑性付与シート」、「熱膨張接着シート」(全て開発品)といった、さまざまな分野における複合材料の高機能化に寄与する3製品を紹介する。
 エポキシ樹脂硬化剤は、エポキシ樹脂向けの硬化剤。同開発品を添加することにより、エポキシ樹脂を低粘度化でき、幅広い配合が可能になる。また、粘度変化も抑制できるため、加工時の作業性改善や製品の安定した品質確保に寄与する。Me-HHPAなどの他の硬化剤と併用することで、強度を維持しながら柔軟性を付与し、耐衝撃性を向上させる。
 表面平滑性付与シートは、CFRPのプリプレグの表層に積層し成形することで、CFRPのボイドを低減し、表面の平滑性を高めることができるフェノキシ樹脂製メルトブローン不織布シート。フィルムシートと比較して、通気性が良いため、熱成形時に空気が抜けやすく成形性に優れている。
 熱膨張接着シートは、加熱による膨張性能を利用し、部材同士を短時間で固定できるシート。エポキシ樹脂での固定と比較し、有機溶剤を使用しないためVOC(揮発性有機化合物)の発生を低減できる。膨張後は多孔質構造となるため、断熱性や通液・通気性を有する熱マネジメント部材としても機能する。
 同展示会会期は2023年11月29日(水)~12月1日(金)10時~17時、会場は東京ビッグサイト西ホール、同社ブースは西1ホール コンポジットハイウェイコンソーシアム共同ブース(S43、S44)内となっている。

エポキシ樹脂硬化剤用途イメージ

エポキシ樹脂硬化剤用途イメージ

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