旭化成とGentari、日揮HD グリーン水素製造覚書締結

2023年11月16日

ゴムタイムス社

 旭化成は11月15日、マレーシア国営石油ガス会社Petroliam Nasional Bhd(PETRONAS)のクリーンエネルギー事業の子会社であるGentari Sdn Bhd(Gentari)の100%子会社のGentari Hydrogen Sdn Bhd、および日揮ホールディングスと、マレーシアにおける年間8千トンのグリーン水素製造のための60MW級アルカリ水電解システムの建設に向けたフィージビリティースタディ(FS)を完了し、次のフェーズである基本設計(FEED)に移行するための覚書(MOU)を締結したことを発表した。
 同プロジェクトは国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のグリーンイノベーション基金に採択された「大規模アルカリ水電解水素製造システムの開発およびグリーンケミカルプラントの実証」のプロジェクトの一部として運用される。
 現在、2024年1月のFEED開始に向けて3社で準備を進めており、2027年の実証運転開始を目指している。
 同プロジェクトでは60MW級の電解槽を導入し、プラントの運転を最適化する統合制御システムの実証も行う。この商業規模のプロジェクトは、マレーシアでのグリーン水素の製造を通じて、日本とマレーシア、そして東南アジアの市場開発を推進し、脱炭素化に向けたグリーン水素の生産基盤を域内で確立するという3社の決意を示している。

調印式の様子

調印式の様子

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