三菱ケミのBioPBS 食品品質保持剤内面に採用

2023年11月10日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは11月9日、植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」がフロイント産業の食品品質保持剤「アンチモールド・マイルドEF」の小袋の内面(シーラント層)に採用されたことを発表した。食品品質保持剤に採用されたのはBioPBSとして初めて。同製品は2023年11月よりフロイント産業から販売されている。
 BioPBSは、同社グループの植物由来の生分解性樹脂で、自然界の微生物によって水と二酸化炭素に分解される。アンチモールド・マイルドは、粉末化したエタノールを小袋に充填した製品で、お菓子やパンなどと一緒に包装することにより、蒸散するエタノールガスの作用で食品に付着している微生物の繁殖を抑制し、カビなどの発生を防ぐ。今回の採用製品では、小袋の内面にはBioPBSを、外面には紙を使用しており、小袋全体が生分解性素材で構成されているとともに、80%以上のバイオマス度を実現している。
 同社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルグループとして、これからもBioPBSの展開を通じ高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していく。

アンチモールド・マイルド・イーエフ

アンチモールド・マイルド・イーエフ

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