フッ素ゴムは減収 ダイキン工業の4~9月期

2023年11月08日

ゴムタイムス社

 ダイキン工業の2024年3月期第2四半期決算は、売上高が2兆2251億5400万円で前年同期比10・2%増、営業利益は2357億4600万円で同6・4%増、経常利益は2210億7300万円で同0・7%減、四半期純利益は1530億400万円で同2・2%減となった。
 セグメントのうち、化学事業セグメント合計の売上高は1247億7100万円で同5・0%減、営業利益は278億4000万円で同7・8%増となった。
 フッ素化学製品全体は、半導体・自動車分野を中心にした広範囲での需要減速に加え、それに伴う流通在庫調整の動きなどもあり、売上高は前年同期を下回った。フッ素樹脂は自動車分野やLAN電線等の分野で需要が減速したものの、半導体装置向け材料の増産による供給力の向上もあり、売上高は前年同期並みとなった。一方、フッ素ゴムは自動車分野の需要減速とそれに伴う流通在庫調整の影響により、売上高は前年同期を下回った。化成品は、表面防汚コーティング剤や撥水撥油剤、さらには半導体プロセス向けエッチング剤などの需要の落ち込みにより、売上高は前年同期を大きく下回った。フルオロカーボンガスは、原材料市況高騰に対応した価格政策の実施に努め、売上高は前年同期を大きく上回った。
 通期の連結業績予想は売上高を上方修正(利益面は据え置き)した。売上高は4兆2400億円(前回発表は4兆1000億円)で前期比6・5%増、営業利益は4000億円で同6・1%増、経常利益は3800億円で同3・8%増、当期純利益は2640億円で同2・4%増を見込んでいる。

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