出光興産がEV関連事業の推進 FOMMと協業検討開始

2023年10月27日

ゴムタイムス社

 出光興産は10月26日、FOMMと、サービスステーション(SS)のネットワークを活用したEV関連事業の推進を目的に、協業の検討に関する覚書を締結したことを発表した。同覚書のもと両社は、EVのメンテナンスや軽自動車向けEVコンバージョンサービス体制の構築などを検討する。
 FOMMは、小型EV企画・開発を行うモビリティ・メーカー。FOMMが開発した軽自動車規格の4人乗り小型EV「FOMM ONE」の販売を2019年からタイで開始し、2021年から日本において販売を開始している。
 今後、同社とFOMMは同社のSSネットワークを活用したEV関連事業の推進に向け、「FOMM ONE」のメンテナンスなどのアフターサービス提供と同社のSSネットワーク活用、FOMMのバッテリー交換式コンバージョンEV事業における販売、改造業務、アフターサービス提供などと同社のSSネットワーク活用、同当社のSSネットワークを活用したFOMMのバッテリー交換ステーション事業の展開、FOMMが将来的に量産を計画する新型車両の展開における連携可能性の分野で協業の可能性を検討する。
 同社は系列SSを通じて、過去からユーザーのカーライフをサポートすべく、給油に留まらない車検や整備などのカーケアサービスを手掛けてきた。
 新車販売台数の半数以上が電動車(ハイブリッド車含む)となっている現在の環境を踏まえ、電動車のメンテナンスを含むアフターサービス需要が今後加速すると予測している。
 このような環境の変化に対して、同社はバッテリー交換式EVに関する技術と知見を 有するFOMMと協力して、EVに関連する多様なサービスとネットワークの拡充を実現していく。
 同社は2022年11月に発表した「中期経営計画(2023~2025年度)」において、「一歩先のエネルギー」、「多様な省資源・資源循環ソリューション」、「スマートよろずや」の3つの事業領域の社会実装を通じ、事業ポートフォリオ転換を推進することを表明した。
 同取り組みは3つの事業領域のうち「スマートよろずや」の開発と社会実装に向けた取り組みと位置付けている。
 「スマートよろずや構想」ではスローガン「いろんなa!を、このまちに。」のもと、全国に広がるapollostationを、燃料供給に留まらない地域の生活支援基地へと変革を進めていく。幅広い移動手段の提供を通じて、それぞれの地域の困りごとの解決に貢献していく。

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