ゴム事業は減収減益 昭和HDの4~6月期

2025年08月20日

ゴムタイムス社

 昭和ホールディングスの26年3月期第1四半期決算は、売上高は22億1600万円で前年同期比2・8%減、営業損失は300万円(前年同期は5300万円の営業利益)、経常損失は7600万円(前年同期は1億500万円の経営利益)、四半期純損益は2100万円(前年同期は3900万円の利益)となった。

 セグメントのうち、ゴム事業の売上高は4億23万1000円で同25・1%減、セグメント損失は467万8000円(前年同期は378万8000円の利益)となった。
 ゴム事業においては、昨年終わりから本年始めの国内の製造業を中心とする企業設備投資が、IT投資などを除けば低調に推移しており、同社は主に化学、金属、半導体などの工場設備投資に関わる事業であり、下押しの影響を受けた。このため当第1四半期における納品が減少し、売上高は低調に推移した。この中でゴムライニング防食施工については、東日本における大手施工会社としてオンリーワン企業としての地位が確立され、大幅な減少はないものの低調に推移した。また5月には厳しい暑さがあることからゴールデンウィークの定期修繕工事ですら顧客自身が暑さ対策のために縮小を余儀なくされており、影響を受けた。しかしながら今期は後半に納品が集中している状況であること、現在の見積もり等が増加していることから、当期並びに中期に安定的に成長を目指すことが可能であると考えている。また、プレス関連商品についても、昨年には値上げが認められた経緯もあり、また現状は大型の増産依頼もある状態で、今後、利益率が改善した状態での売上増加が可能であると考えている。

 26年3月期の連結業績予想については、同社グループを取り巻く事業環境が目まぐるしく変化しており、同社の連子会社などが進出している各国の状況を詳細に精査・検討を行う必要があり、現時点では適切な予想をすることが困難なことから、業績予想の公表を差し控えている。

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