F1単独サプライヤーに指名 ピレリ、2027年まで18年連続

2023年10月13日

ゴムタイムス社

 ピレリは10月10日、フォーミュラ1とFIA(国際自動車連盟)が2025年から2027年までの3年間のオファーを受け入れたことで、グローバルタイヤパートナーとしてフォーミュラ1におけるプレゼンスを拡大したことを発表した。さらにFIAとFOMは、パートナーシップを1シーズン延長するオプションも用意している。この最新の合意は、6月にFIAから受け取ったテクニカル書類とともに動き出し、FIA世界モータースポーツ評議会によって批准され、同社がFIAフォーミュラ・ワン世界選手権とフォーミュラ2、フォーミュラ3選手権の単独サプライヤーに指名された。
 この最新の契約(延長の可能性も含む)が終了する時には、同社は2011年から18年連続でフォーミュラ1にタイヤを供給していることになる。同社はこれまでも、モータースポーツの最高峰からもたらされるあらゆる技術的挑戦の最前線に立ち続けてきた。2011年の13インチの高デグラデーションタイヤでのデビューから、2014年のハイブリッドパワーユニット、2017年からのワイドタイヤ、そして2022年からの現18インチへの移行に至るまで、同社はあらゆる路面や天候に対応する信頼性の高い製品を提供し、チーム、FIA、そしてフォーミュラ1をタイムリーかつ柔軟にサポートしてきた。
 同社のフォーミュラ1へのコミットメントは、同社が110年以上にわたって世界350以上の選手権に参戦してきたモータースポーツのあらゆる形態と同様に、新しいプロセスやテクノロジーを革新し、実験する特別な機会を意味する。その中には人工知能も含まれる。そして、全ては公道用タイヤへの技術移転を目的としている。
 同社はフォーミュラ1のタイヤサプライヤーであるだけでなく、サーキットの内外でさまざまなイニシアチブを展開し、フォーミュラ1の世界的な普及に貢献するグローバルパートナーでもある。その中には、フォーミュラ2やフォーミュラ3をはじめとするさまざまなフィーダーシリーズを通じて、次世代の若手ドライバーを育成するプロジェクトも含まれている。
 さらに同社は、フォーミュラ1が2030年までにネット・ゼロ・カーボンを達成すると宣言しているように、フォーミュラ1が設定した環境持続可能性目標をサポートしている。同社は、FIAやフォーミュラ1とともに、フォーミュラ1タイヤのライフサイクル全体を通してCO2排出量を削減すべく既に行われている活動を補完するために、スポーツレベルと技術レベルの両方で革新的な研究開発の最前線に立っている。
 同社のサステイナビリティ活動のさらなる実証として、2024年以降、FIAフォーミュラ・ワン世界選手権で使用されるすべてのタイヤは、FSC認証(森林管理協議会)を受けることになる。FSC森林管理認証は、サプライチェーンにおける森林由来原材料の完全なトレーサビリティを保証し、タイヤを構成する森林由来原材料の植林地が、生物多様性を保全し、地域社会や労働者の生活に恩恵をもたらす方法で管理され、同時に経済的持続可能性を促進していることを確認する。

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