体験型スペースの展示を全面改装 ダウ・東レ、シリコーン特性を紹介

2023年07月18日

ゴムタイムス社

 ダウ日本グループは7月14日、ダウ・東レが、石川県小松市が運営する「サイエンスヒルズこまつ」で提供する体験型スペースのリニューアル展示を、同日より開始したことを発表した。
 小松市に工場を構えるダウ・東レは、シリコーン技術の世界的リーダーとして材料科学分野で培ったシリコーンの特性を子どもたちに伝える展示を、サイエンスヒルズこまつが開設された2014年より⾏ってきた。
 「探検!シリコーンプラネット」と名付けた今回のリニューアル展⽰では、スマートフォンを使用して⾒ることができるARの世界の中で、シリコーンのキャラクター「魔法使いシルシル」が日常生活に使われるさまざまなものや、地球にやさしいシリコーンに魔法をかける様⼦を⾒せることで、さまざまな状況や環境に応じて異なる特性を発揮するシリコーンの魅⼒を伝えるものとなる。
 魔法使いシルシルは、同社の従業員やその家族からの投票によりイメージを作成した。
 さまざまなシリコーンの⽤途を「星」に⾒⽴て、10個の「ほし」を展示している。そのひとつである「くるまのほし」では、熱や振動、ほこりから電子部品を守り、安全、快適、高性能を発揮する様子を表現している。また、「ようふくのほし」では、地球環境にやさしい衣類向けシリコーン撥水材として活躍する様子を表現している。
 10個の「ほし」の展示テーマは、まほうのほし「シリコーンってどんなもの︖⽯からつくる「まほう」の物体」、だいどころのほし「柔らかくて熱にも強いシリコーン お料理に活躍する」、くるまのほし「いろんな形に変⾝して⼤活躍!シリコーンで安全、快適、⾼性能」、おふろのほし「お⾵呂にもシリコーン 髪を守ってサラサラにするよ」、さばくのほし「肌を守るシリコーン 日焼け止めの効果を上げる」、くっつきのほし「接着ってなぁに?いろいろなものをくっつけちゃうよ!」、ひかりのほし「光の反射を防ぐ ディスプレイの色をより鮮やかに」、ようふくのほし「水をはじくシリコーン 地球にやさしいシリコーンはっ水剤」、ロボットのほし「未来のシリコーン これからも進化していくよ」、ちきゅうのほし「地球のみらいのために 地球にやさしい作り方と、使われ方を考えているんだ」となる。
 ダウ・東レを含む同社は、「未来のイノベーターを育てる」「サステナブルなソリューションを提供する」「インクルーシブなコミュニティー作りに貢献する」ことを社会貢献活動の柱として、日本においてもさまざまな活動を⾏っている。
 日本における主な社会貢献活動は、⽇⽶官⺠パートナーシップTOMODACHIイニシアチブが主催する「TOMODACHI-STEM Women‘sLeadership and Research Program」への⽀援を通じて、理⼯系を専攻する⼥⼦⼤学⽣の研修の提供や、Teach for Japanを通じて、STEM(科学、技術、工学、数学)教師の採用、養成、配置のサポート、NPO法人じぶん未来クラブと協働で教育プログラム「カガクのチカラ」の実施、国際環境NGOバードライフ・インターナショナル東京とともに地域参加型リサイクルプログラムや環境授業、清掃活動の実施、インクルーシブなコミュニティを⽬指し⼥性リーダーを表彰する「チャンピオン・オブ・チェンジ日本大賞(CCJA)」への協賛などとなる。
 同社プレジデントであるパトリック・マクラウド氏は、「ダウ・東レの小松工場が⽴地する⼩松市の地域社会の活性化や次世代の科学教育に貢献する施設内展⽰を、約10年ぶりにフルリニューアルすることができ⼤変うれしく思う。シリコーンは、⽣活に⽋かせないさまざまなものの⻑寿命化の実現や、その多様な特性から最終製品の省エネ化に貢献したりするなど、サステナビリティ―において⽋かせない技術。今回の展⽰内容を通じて、未来を担う⼦どもたちが、シリコーンという素材の魅⼒に興味を持つきっかけになることを願う」と述べている。
 

探検!シリコーンプラネットのひみつ

探検!シリコーンプラネットのひみつ

10個の「ほし」の展示テーマ

10個の「ほし」の展示テーマ

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