パナレーサー、最上位モデル発売 ロードタイヤ「アジリスト」

2023年07月10日

ゴムタイムス社

 パナレーサーは7月6日、2022年のリリース後、好評を得ているロードタイヤAGILEST(アジリスト)シリーズの最上位モデルにして、同社クリンチャータイヤの新⽣プレミアム・フラッグシップモデルとなる「AGILEST FAST(アジリスト ファスト)」を8⽉1⽇より発売すると発表した。
 最⾼の⾛りに、最適なエレメントをゼロから新たにバランシング。⻑期にわたる研究開発の末にたどりついた、まったく新しい⻩⾦⽐「Panaracer Ratio(パナレーサーレシオ)」により⽣まれた「アジリスト」シリーズは、前作「RACE EVO 4」シリーズから⾼いグリップ⼒や耐パンク性能を受け継ぎつつ、転がり抵抗を約34%低減。ロードタイヤを再定義し、さまざまなライドシーンに対応する究極のロードタイヤとして発売以来、⾼い評価を得ている。
 同社のプレミアム・フラッグシップモデル「アジリスト ファスト」の開発は、パナレーサーレシオの再定義からはじまった。
 「アジリスト」シリーズは、パナレーサーロードタイヤのフラッグシップモデルとして⾼いパフォーマンスを発揮しているが、サポートライダーやチーム、ユーザー、ディーラーからのフィードバックを基に、さらに⾼次元のロードタイヤ開発に着⼿した。 テーマは「本当の速さとは?」
 「アジリスト ファスト」はパナレーサーレシオを基礎から⾒直し、各マテリアルのポテンシャルを最⼤限まで引き出した新開発「Fマテリアル」(コンパウンド・ZSG AGILE-F COMPOUND、ケーシング・AGILE-F CASING、耐パンクベルト・AGILE-F BELT)を採⽤。
 これまでのロードバイクの常識では、転がり抵抗の低減とグリップ⼒向上の両⽴は不可能と考えられてきたが、「Fマテリアル」の開発により転がりの軽さと⾼いグリップ⼒の両⽴に成功。
 その結果、同社史上最⼩の転がり抵抗を実現するROAD、最速解。「アジリスト ファスト」が誕⽣した。
 転がりの軽さ、グリップ⼒、しなやかさを向上させ、すべてのハイパフォーマンスライダーの要求に応える、パナレーサーロードタイヤの新⽣プレミアム・フラッグシップモデル、アジリストを超えるアジリストの誕⽣となる。
 「アジリスト ファスト」は、過去のハイパフォーマンスモデル「RACE A EVO4」と⽐較して転がり抵抗を約45%低減、現⾏アジリストからも約20%低減に成功。
 さらに速く、しなやかに。パナレーサーロードタイヤのプレミアム・フラッグシップモデルにふさわしい、ハイパフォーマンス志向のライダーが求める⾼次元の⾛りを実現する。
 さいたま那須サンブレイブの吉岡直哉選⼿は、「グリップが良く、体に路⾯からのグリップ感を感じやすいので過去最⾼に下りを速く安全に⾛れた。乗り⼼地に関してもAGILEST LIGHTから乗り換えたという事もあり、振動等は体に優しく感じた。」とコメントしている。
 宇都宮ブリッツェンの⼩野寺玲選⼿は、「全体的に好印象。転がりが軽く縦剛性も⾼く感じて、ハンドリングも素直。コーナリング時の横⽅向のしなやかさは嫌いな感触ではない。コーナーのボトムではしっかり粘ってグリップしてくれる印象。」とコメントしている。
 「アジリスト ファスト」には、独⾃に開発した「Fマテリアル」を採⽤。さらにエレクトロンビーム照射を⾏うことで、素材のポテンシャルを最⼤限まで引き出した。
 AF BELT (AGILE-F BELT)(アジャイル-Fベルト)は、「転がり抵抗 X耐パンク性能」として、転がり抵抗の低減に主眼をおいて設計した新設計の耐パンクベルト、トレッドの厚みとベルトを組み合わせることにより耐パンク性能を落とさずに転がり抵抗を低減できる。
 AGILE-F CASING(アジャイル-Fケーシング)は、「転がり抵抗Xしなやかさ」として、柔軟性に優れた超軽量極細コードを⾼密度に織り込み耐久性を損なうことなく軽量化、転がり抵抗の低減にも貢献できる。
 ZSG AGILE-F COMPOUND(ZSG アジャイル-Fコンパウンド)は、「転がり抵抗Xグリップ」として、「硬いタイヤはよく転がる」の常識を覆す、やわらかくしっかりグリップするのによく転がる新設計コンパウンド、同社史上最⼩の転がり抵抗を実現できる。
 ELECTRON BEAM(エレクトロンビーム照射)は、素材の表⾯処理にエレクトロンビーム(電⼦線)照射を⾏うことで、マテリアルの流動性制御や耐熱性・強度が⾶躍的に向上する。
 アジリストを超えるアジリストとして、「アジリスト ファスト」のパッケージとラベルには、⾓度により⾊が変化する「ブラックレインボー」カラーが採⽤している。さまざまな⾊を表現するパッケージとタイヤラベルは、多彩なライディングをサポートする同社のプレミアム・フラッグシップモデルを象徴している。
 同社のすべての国産タイヤは兵庫・丹波⼯場で、クラフトマスターの⼿により⼀本⼀本作っている。「アジリスト ファスト」も開発からマテリアルの研究、製造、検査、出荷まで、すべて丹波⼯場で⾏っている。
 同社は、1952年の創業以来、⾃転⾞⽤タイヤ・チューブ専⾨ブランドとして常に挑戦を続けてきた。ブランドを⽀えてきたのが、「クラフトマスター」と呼ばれる匠たちの術。今⽇もクラフトマスターの⼿により、数々のマスターピースが⽣み出されている。

アジリストファスト

アジリストファスト

アジリストファストは25Cと28Cの2サイズ展開。

アジリストファストは25Cと28Cの2サイズ展開。

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