三菱ケミ、沖縄市と実証実験 紙コップ起点の資源循環システム

2023年07月04日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループは7月3日、沖縄市と連携し、同社グループの植物由来の生分解性樹脂「BioPBS」を使用した紙コップを起点とする資源循環型システムの実証実験を行うことを発表した。
 沖縄市は2023年8月25日より開催される「FIBA バスケットボールワールドカップ2023」の開催地。大会PRを目的に沖縄市が製作した4万個のオリジナルデザインの紙コップの内側には、耐水性付与のためBioPBSが使われている。紙コップは2023年3月15日に行われた、Bリーグのプロバスケットボールチームである琉球ゴールデンキングスのホーム戦をはじめ、今後、沖縄市内などでのイベントでドリンク提供用の紙コップとして使用される。
 使用済みの紙コップは、琉球管理産業株式会社が回収・運搬し、共和化工株式会社と琉球大学が、同大学内の堆肥化施設で牛糞と一緒に堆肥化を行う。堆肥は沖縄市内の緑化活動などに用いる計画で、本取り組みを通して沖縄市における資源循環型システムの実証を行う。さらに、沖縄市、琉球管理産業が中心となり、沖縄市内の小学校での出前授業なども行う予定。
 同社グループは、革新的なソリューションを提供するスペシャリティマテリアルカンパニーとして、これからもBioPBSの展開を通じ高付加価値な製品を提供するとともに、サステナブルな社会の実現に貢献していく。

沖縄市製作の大会紙コップ

沖縄市製作の大会紙コップ

琉球大学堆肥化施設

琉球大学堆肥化施設

堆肥化の様子

堆肥化の様子

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