ダイセルと日本ブラインドサッカー協会 パートナー契約締結

2023年06月19日

ゴムタイムス社

 ダイセルと日本ブラインドサッカー協会(JBFA)は6月15日、ブラインドサッカー男子日本代表スポンサー、ブラインドサッカー女子日本代表スポンサー、スポ育パートナー、そして今回新設された育成カテゴリスポンサーおよび播磨エリア・パートナー契約を締結したと発表した。
 契約期間は、2023年5月1日~2024年4月30日までの1年間となる。
 今回、JBFA初となるエリア・パートナーという枠組みを設け、ダイセルが播磨エリア・パートナーとして支援することとなった。JBFAは、西播磨サッカー協会が運営しブラインドサッカー用コートも常設している「ダイセル播磨光都サッカー場」を活動拠点の一つとし、2021年よりブラインドサッカー女子日本代表や育成カテゴリ(ナショナルトレセン、ユーストレセン)の強化合宿を行って来た。
 ダイセルは、このサッカー場に隣接した「西播磨研修センター」や、近隣のたつの市、姫路市で工場や研究施設を運営しており、西播磨地域は同社の主要な事業活動拠点の一つとなっている。また、経営方針の基盤として「人間中心の経営」を掲げ、障がい者も含め、誰もが安心してイキイキ働ける職場づくりを目指している。
 今回のパートナー契約を機に、両者がこれまで以上に地域と連携しながら取り組みの幅を広げ、横断的に行うことで、播磨エリアを中心に、全国のダイセルグループの拠点地域も含めたD&I(ダイバーシティ・アンド・インクルージョン)の推進、JBFAビジョンである「視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会」の実現に、ともに取り組んでいく。
 ダイセル代表取締役社長小河義美氏は、「JBFAの「障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を目指す」というビジョンやミッションは、当社グループがサステナブル経営方針で掲げる「人間中心の経営」、すなわち「性別や年齢、国籍、障がいを問わず、誰もがイキイキ働く職場」づくりにつながるものであり、JBFAへの支援や協働を通して視覚障がい者の皆さんと直接ふれあい、障がいへの理解を深め混ざり合う環境づくりを学ぶとともに、JBFAや地元地域の取り組みに貢献していきたいと考えている。」とコメントしている。
 日本ブラインドサッカー協会理事長塩嶋史郎氏は、「この度、ダイセルとパートナー契約を締結できたことをうれしく思う。ダイセルの基本理念「価値共創によって人々を幸せにする会社」は、JBFAが掲げるミッション「障害の有無にかかわらず生きがいを持って生きることに寄与する」に相通じるものがある。また、ダイセルの先進的な「溶かす」技術は、私たちのビジョン「当たり前に混ざり合う社会を実現する」、視覚障がい者と健常者の壁を「溶かす」という共通点があると感じている。日本代表スポンサーやスポ育など幅広い支援内容に加え、今回の契約にある新設の育成カテゴリスポンサー、初となる播磨エリア・パートナーという枠組は、大きな第一歩であると認識している。今後の横断的な取り組みや地域との連携に期待している。分野の異なる両者が、持続的なチャレンジをすることにより、それぞれが持つビジョンの実現に向けて、さまざまな変革に取り組んでいけるものと確信している。あらためて、ブラインドサッカーの持つ価値の提供と課題解決に、ともに貢献していけることに感謝する。」とコメントしている。
 ダイセルは1919年にセルロイドメーカーとして創業。「価値協創によって人々を幸せにする会社」を基本理念とし、「健康」「安全・安心」「便利・快適」「環境」をキーワードに、幅広い事業領域で人々の暮らしに有益な機能素材を提供している。
 100周年を機に「サステナブル経営方針」を定め、人や環境にやさしい製品や生産方法の開発による循環型社会構築への貢献とともに、多様な人財が活躍できる職場づくりを目指している。
 JBFAは、ブラインドサッカー及びロービジョンフットサルを統括する中央競技団体で、「視覚障がい者と健常者が当たり前に混ざり合う社会の実現」をビジョンに掲げ活動している。競技普及・強化活動と並行して、競技特性を活かした健常者向けのダイバーシティ教育プログラムを展開しており、2018年度朝日スポーツ賞を受賞している。

左からジェービーエフエー剣持事業推進部長、塩嶋理事長、ダイセル、小河代表取締役社長、杉本代表取締役、廣川執行役員

左からジェービーエフエー剣持事業推進部長、塩嶋理事長、ダイセル、小河代表取締役社長、杉本代表取締役、廣川執行役員

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