エフピー化成工業がクラウドファンディング募集 4月15日より受付開始

2023年04月19日

ゴムタイムス社

 エフピー化成工業は4月14日、株式投資型クラウドファンディングサービス「ファンディーノ」において、2023年4月15日より募集による投資申込みの受付を開始すると発表した。
 同社は、「環境にやさしい新素材プラスチック」として、ポリプロピレンやポリエチレン樹脂に、天然素材であるセルロースファイバーを、従来よりも高い51%以上の割合で配合した「グリーンチップCMF」を開発・製造している。
 同社の開発・製造する植物由来のセルロースナノファイバー(CNF、セルロースファイバーの中でも、1ミクロンの数百分の一以下のナノレベルにまで高度にナノ化した世界最先端のバイオマス素材)は、鋼鉄の約5倍の強度でありながら約5分の1の軽さといわれ、環境負荷が小さいうえに機能性が高い新素材として、自動車や航空機産業などで導入が進んでいる。
 また、軽さや強度に加えて高弾性、低熱膨張、透明性などの特長があるため、プラスチックに代わる高性能素材として注目されており、2030年には世界のセルロースナノファイバーの出荷金額が約258億円規模に成長すると予測されている。
 セルロースファイバー自体は、大手製紙会社も研究開発していますが、同社の「グリーンチップCMF」は独自の乾式特殊混錬製法によって、従来の技術では難しかったセルロースファイバーの高配合が可能になり、より環境負荷を低減できると考えている。同社の「グリーンチップCMF」は、セルロースファイバー51%以上配合しているため、製品は紙と同様に可燃物として廃棄できる。
 さらに、特殊技術によって生産量は5倍以上、製造コストは10分の1以下に抑え、製造面においても優位性があると自負している。
 この度、さまざまな分野から引き合いがある中で、一定の生産量を確保するための設備投資および海外における販路拡大などを目指し、2023年4月7日より株式投資型クラウドファンディングファンディーノにおいて、募集案内の事前開示を開始した。同社は今回の資金調達により資本力の充実を図り、事業の成長に繋げる。
 募集期間は2023年4月15日~2023年5月8日、上限とする募集額は 5千万円(1口10万、1人5口まで)となる。
 同社の強みは、「グリーンチップCMF」が従来のポリプロプレン樹脂製品よりもCO2排出量を約18%削減できており、さまざまな分野での需要が見込まれていること。また、電気自動車の増加に伴い、絶縁性の高いプラスチック製品の需要が多くなることが予想される中で同社の「グリーンチップCMF」の需要もさらに高まると考えている。
 開発した「グリーンチップCMF」はセルロースファイバーの繊維分布を徹底的に研究し、繊維の分散性に優れている。これにより、従来の成形設備で成形することが可能となる。また、「グリーンチップCMF」の特性により、成形サイクルの短縮も期待でき、さらなるCO2の削減を期待している。
 また、同社は、基礎技術となる特殊な混錬技術や製造方法における特許を取得しており、従来の工程を大幅にカットすることでコスト削減を実現している。さらに、上場企業である巴川製紙所との協業により技術開発を行なっている点も同社の優位性であると考えている。
 今後は、自動車や精密機器、家電、さらには生分解性が求められる用途などに利用いただくために、さらなる製品力の強化を目指す。また、地球規模の環境負荷の低減に向け、これまで培った技術とノウハウを軸に海外展開することで企業として成長していく。
 同社は、バイオマス素材である「グリーンチップCMF」を世の中に浸透させて社会実装することで、次世代に貴重な資源を残すサーキュラーエコノミーの確立を目指している。

グリーンチップCMF

グリーンチップCMF

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー