旭化成の生産設備が認定取得 100%再エネ由来を証明

2023年04月03日

ゴムタイムス社

 旭化成は3月31日、日立製作所(日立)の再生可能エネルギーの使用状況を見える化するシステムである「Powered by RE」を活用し、不織布工場(宮崎県延岡市)でのスエード調人工皮革「Dinamica」の生産設備において、「パワード・バイ・アールイー認定委員会」による最初の認定を2023年3月8日に取得したと発表した。同認定により、「Dinamica」の生産設備が、100%再エネ由来の電力で稼働していることが証明された。

 同社の「Dinamica」は、同社の独自製法による3層構造のスエード調人工皮革で、その上質な肌触りや意匠性の多彩さにより、自動車内装材、家具、ITアクセサリー、衣料、産業用資材等の様々な用途に向け、国内外で積極的な事業展開を行っている。また「Dinamica」は、同社グループが掲げる「2050年カーボンニュートラル」という目標の実現に向けて、CO2排出量削減に積極的に取り組んでいる。

 日立は脱炭素社会の実現に向けて、設備やサービスごとの再エネの使用状況を見える化するシステムである「Powered by RE」を2021年に開発した。2022年には、個別の製造ラインや設備・サービス単位での100%再エネ電力利用を認定する同委員会をアート&エコロジーと共同で発足し、さらなる再エネの利用拡大への貢献をめざしている。

 「再生可能エネルギー利用認定」は、個々の製造ラインや設備・サービスの使用電力が100%再エネ由来であることを同委員会が認定するもので、今回は、同社不織布工場のエネルギーマネジメントシステムから得られたデータを活用し、「Dinamica」の生産設備で使用した電力が100%再エネ由来であることを証明した。

 同社は、同認定取得により、認定を受けた製造ラインの製品提供を通じ、地球温暖化対策への貢献を顧客に訴求することができる。

 同社グループは、ステークホルダーとの協働を深化させながら、「中期経営計画 2024 ~Be a Trailblazer~」にもとづき、製品・サービスの提供をより進めることで、社会やお客さまからの期待に応えていくとしている。

 

認定ロゴ

認定ロゴ

不織布工場

不織布工場

 

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