横浜ゴム子会社YRS インドネシアで衣類など寄付

2023年04月03日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは3月30日、同社のシンガポールの子会社Yokohama Rubber Singapore(YRS)が2022年12月に、天然ゴムサプライヤーのRubber Services Singapore 1877(RSS1877)と共同で、インドネシア・北スマトラ州シボルガの地域コミュニティの92世帯に、衣類など約200kgを寄付したと発表した。YRSがこの取り組みに参画するのは初めて。

 今回の取り組みは、天然ゴム生産地のひとつであるシボルガの地域コミュニティの生活環境向上を目的に行ったもので、YRSとRSS1877のスタッフが中古や未使用の衣類、カーテンなどを集めて寄付した。同社はこの活動について、スタッフおよび地域の循環型経済に対する意識の向上に役立ったほか、地域コミュニティとの連携を深めることに繋がったとしている。

 同社は、持続可能な天然ゴムのためのプラットフォーム(GPSNR)に創設メンバーとして参画するとともに、2021年には従来の「持続可能な天然ゴムの調達方針」を改定し、GPSNRの活動との連携を強化した。同方針ではGPSNRがフレームワークに掲げる「コミュニティの生計支援(Commitment to Community Livelihoods)」を取り入れ、「地域コミュニティとの共存共栄」に取り組んでいる。同社はこれまでにも、インドネシアやタイにおいて天然ゴム農家およびサプライヤーへの支援や交流イベントの開催を継続的に行っているほか、天然ゴム農家の安定収入を支援する「アグロフォレストリー」の普及推進など独自の活動を通して天然ゴムの持続可能性実現に取り組んでいる。

 同社グループは、2021年度から2023年度までの中期経営計画「YX2023」のサステナビリティ経営において「未来への思いやり」をスローガンに掲げ、事業活動を通じた社会課題への貢献を持続的な企業価値向上に繋げていくとしている。

 

地域コミュニティの様子

地域コミュニティの様子

 

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