ISCC PLUS認証取得 東洋紡がグループ会社と

2023年03月28日

ゴムタイムス社

 東洋紡およびグループ会社の豊科フイルムは3月27日、持続可能な製品に関する国際的な認証の一つである「ISCC PLUS認証」を取得したと発表した。
 これを受け、2023年秋より、ISCC PLUS認証製品として、マスバランス方式によってバイオマス由来特性を割り当てたバイオマスOPP(二軸延伸ポリプロピレン)フィルムの販売を開始する予定となる。
 ISCC PLUS認証は、持続可能性および炭素に関する国際認証 ISCC(International Sustainability and Carbon Certification)のうち、主にバイオマス原料やリサイクル原料について、原料から最終製品までのサプライチェーン全体を通じて、マスバランス方式で適切に管理されていることを担保するもの。
 同社グループはこれまでも、植物由来の原料を一部使用した包装用フィルム「バイオプラーナ」をはじめ、環境に配慮したフィルム製品の開発に注力してきた。今後、バイオマスフィルムの供給を強化する新たな取り組みとして、廃食用油などのバイオマス原料をマスバランス方式で管理し、バイオマス由来特性を割り当てたOPPフィルムを豊科フイルムで製造、同社が販売する。
 このバイオマスOPPフィルムは、石油由来原料のみを使用したOPPフィルムと同等の性能を持ち、主に食品包装用途で展開する。
 同社グループは、昨年5月26日に公表した長期ビジョン「サステナブル・ビジョン2030」において、フィルムのグリーン化比率を2030年度に60%、2050年度には100%とすることを目標の一つとして掲げている。
 このほどのISCC PLUS認証取得を機に、バイオマス原料を使用したフィルム製品のラインアップを拡充し、循環型経済の実現に貢献できるよう努めていく。

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