三菱ケミら3社が環境大臣賞受賞 日本オープンイノベーション大賞で

2023年02月24日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルグループ、アステラス製薬、CKDは2月22日、第5回 日本オープンイノベーション大賞において、「環境に優しいバイオマスプラスチックを用いたPTP包装の実用化」環境大臣賞を受賞したと発表した。

 日本オープンイノベーション大賞および環境大臣賞は、日本のオープンイノベーションをさらに推進するために、今後のロールモデルとして期待する先導性や独創性の高い取り組みを表彰するもの。オープンイノベーションの取り組みで、模範となるようなもの、社会インパクトの大きいもの、 持続可能性のあるものが表彰となる。その中で、地球環境保全、公害の防止、自然環境の保護および整備、その他の環境の保全の視点から、特に顕著な取り組み等が認められる個人または団体に、環境大臣賞が授与される。
 プロジェクト概要としては、医薬品の一次包装であるPTPシートについて、三菱ケミカルグループが、従来の性能を維持しつつ原料の 50%以上を植物由来に切り替えた素材を開発し、アステラス製薬およびCKDが、錠剤保護機能およびユーザビリティの要件を満たす最適な製造条件を検討し、バイオマスプラスチックを用いたPTPシートを世界で初め て実用化した。
 従来の石油由来プラスチック製PTPシートから植物由来のバイオマスプラス チックを用いた本PTPシートへ切り替えることにより、CO2排出量を従来比で約 40~60%削減することができる。
 評価点は、業界を超え3社が協力し、実際に製品化に至った点が評価された。バイオプラスチックの商品化におけるオープンイノベーションの取り組みとして優れた内容であること、医薬品業界においても環境負荷低減意識が高まり、取り組みが広がることが期待されることもポイントとなった。

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