精密機器は減収減益 不二ラテックスの4~12月期

2023年02月08日

ゴムタイムス社

 不二ラテックスの23年3月期第3四半期連結決算は、売上高が61億7600万円で前年同期比0・6%増、営業利益は5億7100万円で同11・7%減、経常利益は5億5300万円で同10・3%減、四半期純利益は3億9000万円で同10・6%増となった。
 セグメントのうち、医療機器事業は、売上高が18億400万円で同2・5%増、セグメント損失は7300万円(前年同期は1500万円の損失)。
 主力のコンドーム事業は生産調整等により減収となったが、新素材コンドームSKYNや検査薬等の商品群の好調な売上により補完した。また、メディカル製品は欧州向けの販売が好調で事業売上を牽引した。利益面では不採算製品の見直し、販売費節減へ継続的に取り組み一定の成果がみられた。また、メディカル製品については、生産部門・販売部門一体となった効率化、費用削減、生産歩留まり向上策により、前期比増益となった。
 精密機器事業は、売上高が38億6100万円で同3・3%減、セグメント利益は9億1200万円で同9・3%減。
 業績が非常に好調であった前期実績と比べて減収減益となったが、幅広い業種の取引顧客基盤を活かして、部材不足等による一般産業機械市場の需要減をその他の市場向けで補完することにより、社内業績計画は順調に進捗している。物価高による消費低迷や金融引締め策による景気後退懸念などが国内外からの受注動向に影響を及ぼしているが、製販一体となって納期遅延解消に取組むなど、売上の下押し要因を抑える活動に注力した。利益面では売上減少に伴う減益に加えて、原材料費高騰による製造費用の上昇や、生産品目の構成変化に伴う生産効率の差異が要因となり、原価率は前期実績対比で上昇したが、生産効率化やコスト削減への取組み等により原価上昇圧力の吸収に努めた。 
 23年3月期通期連結予想は前回公表から修正し、売上高は81億円で同0・6%減、営業利益は7億円で同32・3%増、経常利益は6億7500万円で38・8%増、当期純利益は4億6500万円を見込んでいる。

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