細胞シート製造機器を共同開発 ニッタ、ファーマバイオと

2022年12月13日

ゴムタイムス社

 ニッタは12月12日、同社とファーマバイオが、ファーマバイオが開発した再生医療等製品の一つである、眼科疾患の移植治療用細胞シートの製造機器・資材類の共同開発を行うことで合意したと発表した。

 再生医療等製品は、生きた細胞や遺伝子を用いて、これまで治療が困難であった疾患の治療を可能にする治療用製品で、すでに国内でも複数の製品が承認されている。医療現場での実用化は進みつつあるが、いまだ生産技術および効率面等での課題がある。

 ファーマバイオは、新規の再生医療等製品の臨床開発、保有する自社工場での製造および他社の再生医療等製品の開発製造の受託に取り組んでいる。ファーマバイオが臨床試験に使用する「細胞シート」の独自技術は、患部への細胞の生着率の向上や、投与・移植時におけるデリバリーを容易にすることにより、高い安全性・有効性を発揮することが期待されている。

 同社は、保有する樹脂チューブ製品等の医療用送液技術や、フィルタ等の滅菌、無菌環境器材及び機械装置の設計開発技術を活用して、資本提携関係にあるファーマバイオが開発した「細胞シー卜」の製造工程での機械化、省人化に貢献する。

 今後、両社は共同で、「細胞シート」の製造用機器とその消耗資材(シングルユース部素材)の開発を進めていく。持続的な発展が期待され、社会課題解決に貢献する再生医療分野での新しいビジネスの創出を目指していくとしている。

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