つめかえパック回収実績報告 神戸市主催のリサイクル活動

2022年12月08日

ゴムタイムス社

 神戸市と小売・日用品メーカー・リサイクラーでつくる神戸プラスチックネクストつめかえパックリサイクルプロジェクトチームは12月7日、「神戸プラスチックネクスト~みんなでつなげよう。つめかえパックリサイクル~」が開始1年を経過したことをうけ、回収実績を報告するとともに2年目以降の活動計画を発表した。同プロジェクトは、神戸市内の小売店舗に回収ボックスを設置し日用品のつめかえパックを分別回収するもので、2021年10月より実施されている。

 1年目となる1期では、集まったつめかえパックの重量は1130・8kgとなった。月別の回収量は着実に増加しており、異物は毎月5%前後と少ない。プロジェクトチームでは、水平リサイクルに向けた技術検討会や、回収されたつめかえパックの品質確認会などを行っており、また、今年6月からはプロジェクトにおける4つの課題(技術検討、回収パック利用拡大、未来、認知拡大)を抽出し、それぞれワーキンググループに分かれて議論・検討を重ねている。

 2期からは、「水平リサイクル」の実現のためには安定した回収量の確保が重要課題と捉え、年間5tベースの回収を目指し、さらに多くの市民へ呼びかけ理解促進に努めるとしている。具体的には、①「KOBE PLASTIC NEXT」HPにて参画企業のコラム連載をスタート、②ポスターを刷新し、12月より順次回収ボックス設置店舗に掲出、③つめかえパックから「ごみ袋」にリサイクルする技術を開発、などの活動が計画されている。

 同プロジェクトは、神戸市と小売・日用品メーカー・リサイクラー(再資源化事業者)が循環型社会の実現に向けて協働し、洗剤やシャンプーなど使用済みの日用品のつめかえパックを分別回収して再びつめかえパックに戻す「水平リサイクル」(フィルムtoフィルム)を目指している。自治体と製造・販売・回収・再生に関わる複数の企業等が「競合」の垣根を超えて「協働」でつめかえパックの「水平リサイクル」を目指す、全国に先駆けた試みとなっている。現在は、神戸市内76店舗と3施設に回収ボックスが設置されている。

 

回収したつめかえパック

回収したつめかえパック

新ポスター5点

新ポスター5点

 

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