住友理工が米国企業と締結 廃棄物再利用で共同開発

2022年11月28日

ゴムタイムス社

 住友理工は11月22日、炭素回収・変換技術を有する米国のバイオ技術会社ランザテック社と、ゴム・樹脂・ウレタン廃棄物のサーキュラーエコノミー(循環経済)への移行に向けた共同開発契約を締結したと発表した。同取り組みを通じ、両者で新たな技術を確立し、カーボンニュートラルやサーキュラーエコノミーなどサスティナブルな社会の実現へ向けた取り組みを加速させていく。

 同社グループは、コアコンピタンスの一つ「高分子材料技術」を起点に、ゴム・樹脂・ウレタンを原材料としたさまざまな製品を提供している。例えば、主力のゴム製品では、天然ゴム・合成ゴム合わせて、年間約4・6万tを使用しており、ゴムは同社グループにとって最も重要な原材料の一つとなっている。一方で、製造工程で発生するバリや端材、クルマの寿命に伴う廃棄部品の発生などを原因として、大量のゴム廃棄物も発生している。

 ゴム・樹脂・ウレタン廃棄物を再利用し、これら原材料のサーキュラーエコノミーを実現するため、同社グループはランザテック社と共同で新技術の研究開発を始める。ランザテック社が有する「微生物による生合成技術」を活用し、ゴム・樹脂・ウレタン廃棄物をガス化・ガス精製した後、微生物による培養を経て、新たに化学物質のイソプレンを生産することを目指す。

 なお、エタノールも同時に生産し、最終的には原料メーカーと協業、イソプレンおよびエタノールを再び、ゴム・樹脂として利用するリサイクル技術の応用も視野に入れている。

 同社グループは、「人・社会・地球の安全・快適・環境に貢献する企業」を目指すべき企業像に掲げ、グローバルに事業を展開している。同社グループが製造した自動車用・一般産業用の防振ゴムやホースなどが、新たな製品として生まれ変わる世界の実現を目指して、ランザテック社との共同開発を推進していくとしている。

 

廃棄物を再利用

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