工業用ゴム事業は減収減益 朝日ラバーの4~9月期

2022年11月14日

ゴムタイムス社

 朝日ラバーの2023年3月期第2四半期連結決算は、売上高が35億7800万円で前年同期比1・5%減、営業利益は1億3500万円で同23・2%減、経常利益は1億4300万円で同19・2%減、四半期純利益は1億1200万円で同16・8%減となった。
 セグメント別に見ると、工業用ゴム事業の売上高は28億8300万円で同5・2%減、セグメント利益は2億2900万円で同19・3%減となった。中国での新型コロナウイルス感染症拡大に伴うロックダウンの影響及び自動車メーカーの減産影響を受け、自動車向け製品「ASA COLOR LED」など車載用ゴム製品の売上高が減少した。一方、RFIDタグ用ゴム製品は部品調達リスクが減少し、第2四半期に入り市場の需要が戻り始めたことで受注が回復傾向となった。また、卓球ラケット用ラバーは前連結会計年度から好調が続き売上高は増加した。
 医療・衛生用ゴム事業の連結売上高は6億9500万円で同17・5%増、セグメント利益は7100万円で同27・9%増となった。通常の医療活動が回復傾向にあることから在庫調整の緩和が進み、引き続きプレフィルドシリンジガスケット製品や採血用・薬液混注用ゴム栓の売上高が増加した。
 2023年3月期通期の連結業績予想は、売上高は74億5400万円で前期比6・1%増、営業利益は2億5500万円で12・5%減、経常利益は2億5100万円で同19・8%減、当期純利益は1億8700万円で同21・6%減を見込んでいる。

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