引布加工品は増収増益 藤倉コンポジット4~9月期

2022年11月11日

ゴムタイムス社

 藤倉コンポジットの23年3月期第2四半期決算は、売上高が202億8400万円で前年同期比15・0%増、営業利益は21億7100万円で同1・2%減、経常利益は27億9900万円で同12・7%増、四半期純利益は21億100万円で同8・3%増となった。
 産業用資材の売上高は115億6900万円で同1・5%増、営業利益は4000万円で同95・8%減となった。工業用品部門は、半導体等の部品調達難や中国のロックダウンの影響により、主要顧客での減産が続き減収。稼働率低下による操業度差損や原材料費、エネルギー費、物流費の継続的な高騰などの外部要因の影響もあり営業損失となった。制御機器部門は液晶市場の投資の後倒があり低調となったが、半導体市場の設備投資が引き続き好調を維持。医療市場も好調に推移した。
 引布加工品の売上高は23億900万円で同16・6%増、営業利益は4400万円(前年同四半期は1200万円の損失)となった。引布部門は一般ゴム引布の新規品立上げなどにより好調を維持しているが、原材料費やエネルギー費などの上昇で増収減益となった。印刷材料部門は、輸出の受注回復及び円安の影響で増収増益となった。加工品部門は、円安の影響もあり舶用品の輸出が堅調で増収増益となった。
 スポーツ用品の売上高は62億2000万円で同52・4%増、営業利益は23億4000万円で同57・2%増。ゴルフ用カーボンシャフト部門は、米国モデル「VENTUS」「VENTUS TR」の販売が好調に推移し、また10月発売の日本モデル「SPEEDER NX GREEN」の先行受注が計画を上回った。クラブメーカー向けOEM品への採用も増えたことで増収増益となった。
 23年3月期通期業績は直近公表の業績予想を上方修正した。売上高は406億円(前回発表は380億円)で前期比9・2%増、営業利益は46億円(前回発表は45億円)で前期比10・6%増、経常利益は53億円(前回発表は47億円)で前期比10・9%増、当期純利益は43億円(前回発表は40億円)で前期比5・8%増を見込んでいる。

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー