再生炭増設設備の稼働開始 クラレ、子会社ベルギー拠点で

2022年10月20日

ゴムタイムス社

 クラレは10月19日、米国子会社であるカルゴン・カーボン社の欧州拠点の一つである、ベルギーのケムバイロン社のフェルイ工場における再生炭生産設備の増設工事および試運転が完了し、稼働を開始したと発表した。

 活性炭は、瀝青炭やヤシ殻などを原材料として加工した、表面に微細孔を持つ炭素材料で、微細孔の大きさや形状によって、さまざまな用途に使用されている。カルゴン・カーボン社は、同社が2018年に買収した瀝青炭ベース活性炭のグローバルトップメーカーとして知られる。

 カルゴン・カーボン社は、使用済み活性炭を高温熱処理して再び性能を回復させる活性炭の再生事業においても世界有数の地位を占めており、1974年稼働開始のベルギー・フェルイ工場は、欧州における再生事業の中核工場となっている。

 活性炭は近年、水・大気の浄化など環境関連用途で広く使用されており、特に欧州では環境規制強化や、天然資源の持続的利用、二酸化炭素排出量削減などの環境意識の高まりを追い風に、排出ガス処理、排水浄化等の工業用途において再生炭の需要が拡大している。

 同社は今回、ベルギー・フェルイ工場において工業用途向け再生炭生産設備を増設することで、引き続きグローバルに安定した活性炭の供給体制の拡充に取り組み、環境問題へのソリューションを提供していくとしている。

 同社は、創立100周年を迎える2026年までの5ヶ年計画として、中期経営計画「PASSION 2026」をスタートさせた。長期ビジョン「Kuraray Vision 2026」(独自の技術に新たな要素を取り込み、顧客、社会、地球に貢献し、持続的に成長するスペシャリティ化学企業)の実現に向けて、社内外の有機的な連携を強化し、イノベーションを創出していくとしている。

 

増設した再生炭生産設備

増設した再生炭生産設備

 

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