カート用タイヤの供給終了 横浜ゴム、12月末で

2022年10月03日

ゴムタイムス社

 横浜ゴムは9月30日、2022年12月末をもってYOKOHAMAカート用タイヤの供給を終了することを決定したと発表した。

 同社は2001年に国内および海外向けにYOKOHAMAカート用タイヤの供給を開始した。日本自動車連盟(JAF)や国際自動車連盟(FIA)国際カート委員会(CIK―FIA)公認カートレース向けタイヤからホビー・レンタル・インドアカート向けタイヤまでの幅広い製品群により、国内最高峰カートレース「全日本カート選手権」へのタイヤ供給をはじめ、これまで国内外の多くのカートレースやドライバーを支えてきた。

 しかしながら2021年度から2023年度までの中期経営計画「YX2023」において次世代の成長に向けた事業再編を推し進める中、様々な観点から慎重に検討を行った結果、同社はYOKOHAMAカート用タイヤの供給を終了せざるを得ないと判断し、YOKOHAMAカート用タイヤ事業からの撤退を決定した。なお、現在横浜ゴムとYOKOHAMAカート用タイヤの供給契約を基に取引中のレースシリーズ・イベント並びに顧客については、その供給契約期間の満了まで責任をもってYOKOHAMAカート用タイヤの供給を継続する。

 同社は、「YX2023」のタイヤ消費財事業において掲げる高付加価値商品の販売構成比率の最大化に向けて、これからもモータースポーツ活動を重視し、次世代の成長に向けた同社グループ全体の事業再編も踏まえ、引き続きトップカテゴリーからグラスルーツカテゴリーまで国内外の多岐にわたりモータースポーツ用タイヤを供給していくとしている。

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