天然ゴム農園への投資を強化 ブリヂストン、東南アジアで

2022年08月17日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは8月10日、タイヤの原材料となる天然ゴムの持続的な供給を目的として、同社が保有する東南アジアの天然ゴム農園へ投資を強化すると発表した。2030年までの投資総額は2600万7000米ドル(約32億円)となる。同社は天然ゴム農園の持続的な運営を通じて、バリューチェーン全体でカーボンニュートラル化、サーキュラーエコノミーの実現への取り組みを加速していく。

 同社グループは、サステナビリティを経営の中核に据え、ビジョン「2050年 サステナブルなソリューションカンパニーとして社会価値・顧客価値を持続的に提供している会社へ」に向けて、「断トツ商品」を「創って売る」「使う」「戻す」といった、同社グループのバリューチェーン全体でサーキュラーエコノミー、カーボンニュートラル化への取り組みと、ビジネスモデルを連動させる「サステナビリティビジネス構想」の実現に向けた取り組みを加速している。持続可能なタイヤとソリューションの普及によって、安心・安全な人とモノの移動を支え続けることに貢献するためにも、タイヤの主要な原材料である天然ゴム資源を持続的に確保していくことが重要だとしている。

 今回の投資は、再生可能資源としての天然ゴムの持続的な供給に向けて、同社自社農園の生産性の向上を図るものとなる。ゲノム解析技術を用いて選抜した安定した収量を持つ優良種(エリートツリー)の導入や自社農園内パラゴムノキの樹齢や植林サイクルを踏まえた計画的・継続的な植林、さらにはAI画像診断を用いたパラゴムノキの高精度病害診断などの病害対策や、ビッグデータを活用した植林計画最適化システムなど最新のテクノロジーを導入することにより、同じ面積で収量を2022年計画対比2035年時点で約2倍に向上させていく。

 同社グループが保有する天然ゴム農園を持続的に運営することにより、現在樹木に固定されている約590万tのCO2の維持に寄与していく。今後も同社は、荒廃地への植林や優良種の拡大などによる固定量の拡大を図っていくとしている。

 

天然ゴム農園

天然ゴム農園

 

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