ウレタン樹脂は車減産響く 大日精化の4~6月期

2022年08月16日

ゴムタイムス社

 大日精化工業の2023年3月期第1四半期の売上高は317億9000万円で前年同期比4・9%増、営業利益は11億6000万円で同53・7%減、経常利益は16億400万円で同42・4%減、四半期純利益は12億1700万円で同37・1%減となった。
 顔料、繊維用着色剤、プラスチック用着色剤、コンパウンド、顔料分散体、機能性材料などを扱うカラー&ファンクショナルプロダクト事業の売上高は177億9300万円で同1・5%増、営業利益は8億4000万円で同48・9%減となった。情報電子業界向けの顔料及び分散体の売上高は、オフィス事務機器用途はコロナ禍から回復し好調に推移したが、ディスプレイ用途はパネル需要減少により不調となった。車両業界及び家電OA機器向けのコンパウンド、着色剤の売上高は、自動車生産減産の影響を受け不振となった。
 UV・EBコート剤、ウレタン樹脂、天然物由来高分子などを扱うポリマー&コーティングマテリアル事業の売上高は62億800万円で同5・8%増、営業利益は6億8300万円で同19・8%減となった。
 ウレタン樹脂の売上高は、自動車生産減産の影響により車両業界向けを始めとして全般的に低調に推移した。UVコート剤は堅調に推移した。
 グラビアインキ、オフセットインキを扱うグラフィック&プリンティングマテリアル事業の売上高は77億7300万円で同13・1%増、営業損失は3億6900万円(前年同期は0百万円の営業損失)となった。
 通期の連結業績予想は、売上高が1280億円で前期比5・0%増、営業利益が52億円で同30・2%減、経常利益が58億円で同30・2%減、当期純利益が38億円で同38・4%減を見込んでいる。

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