海外ベルトは増収増益 三ツ星ベルトの4~6月期

2022年08月09日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの23年3月期第1四半期決算は、売上高が206億円で前年同期比6・9%増、営業利益は21億4400万円で同7・4%減、経常利益は30億300万円で同14・8%増、四半期純利益は20億4300万円で同23・5%増となった。 セグメント別にみると、国内ベルトの売上高は69億9900万円で同0・0%減、セグメント利益は23億6000万円で同16・4%増となった。自動車用ベルトは新型コロナウイルスや半導体不足によるユーザの減産影響により売上高が減少した。一般産業用ベルトも同様に農業機械メーカーなどユーザの生産調整の影響を受けたため、売上高が減少した。
 一方、搬送ベルトは、食品業界の需要回復や物流業界向け大型倉庫案件、新製品の売上が好調に推移し売上高が増加。また、合成樹脂素材も拡販活動に伴う新規受注獲得などから売上高が増加した。
 海外ベルトの売上高は 110億8400万円で同17・9%増、セグメント利益は13億2900万円で同6・3%増となった。前年同期と比較すると、中国ではロックダウンの影響を受け売上は減少したが、欧米及びその他アジア地域での売上増加に伴い全体では増加した。
 自動車用ベルトは、米国で部品不足によるユーザの減産影響を受け二輪車・多用途四輪車向けの売上高は減少したが、欧米での一般補修市場の拡販強化、東南アジアやインドでコロナ禍の回復基調に伴う売上回復で全体では前期を若干上回った。
 一般産業用ベルトは、中国を除くアジア地域では、農業機械用などの補修市場で在庫調整があり売上高が減少した。一方、欧米での市況回復、拡販強化に努めた結果、全体では売上高が増加した。OA機器用ベルトも東南アジアを中心に売上高が増加した。
 建設資材の売上高は11億3800万円で同29・1%減、セグメント利益は5300万円で同36・6%減。建築部門は新型コロナウイルスの影響を受け、改修工事の遅れが生じ売上高は減少。土木部門も工事物件や規模が減少し売上高は減少した。
 エンジニアリングストラクチュラルフォーム、金属ナノ粒子を応用した新製品、仕入商品等が含まれるその他の売上高は13億7700万円で同9・8%増、セグメント利益は8800万円で同17・3%増となった。
 2023年3月期通期業績は売上高が775億円で前期比3・5%増、営業利益は80億円で同4・7%増、経常利益は 80億円で同6・5%減、当期純利益は63億円で同1・3%減を見込んでいる。

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