四国化成、不溶性硫黄を増強 丸亀工場に約45億円を投じる

2022年07月11日

ゴムタイムス社

 四国化成工業はこのほど、ラジアルタイヤの原料である不溶性硫黄の設備を増強すると発表した。不溶性硫黄に対する高い品質要求に対応するためで、丸亀工場(香川県丸亀市港町)内に新たなプラントを建設する。新規生産設備の投資総額は約45億円を計画する。2023年4月から建設工事を開始し、2024年10月に竣工、2024年12月に本格的な操業を開始する予定している。
 不溶性硫黄はゴム分子を結合させる加硫剤として使われる高分子の硫黄で、現在タイヤの主流となっているラジアルタイヤの必須原料である。タイヤ市場では安全性はもちろんのこと、乗り心地や低燃費性能、耐久性能といった高機能タイヤを求める声が年々高まっており、その原料である不溶性硫黄にもより高い品質が求められるようになっている。
 新プラントでは、それらの市場要求に応えるべく高品質製品の生産技術の開発を図るとともに拡販に向けた量産体制を整えていく。また、新プラントで使用する電力の一部は自社内の太陽光発電から得た電力を活用することで、二酸化炭素(CO2)の排出量削減、環境負荷の低減に取り組んでいく。
 なお、今回の新プラント建設に伴い、生産能力は現在の約1・2倍になる予定で、新規雇用は10名程度を計画している。
不溶性硫黄は、製造工程で使われる二硫化炭素の取り扱いに高度な技術が必要なうえ、製品自体にも極めて高い品質が求められる。このため、世界でも主要メーカーは数社と限られており、世界第2位の不溶性硫黄メーカーである当社製品の販売先も7割強が海外向けとなっている。

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