ゴム薬品は売上6%減 川口化学の12~5月期

2022年07月06日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の2022年11月期第2四半期連結決算は、売上高が39億4600万円で前年同期比1・6%増、営業利益は2億2600万円で同16・2%減、経常利益は2億3500万円で同13・8%減、四半期純利益は1億7900万円で同8・3%減となった。

 化学工業薬品事業の売上高は39億2700万円で同1・6%増、セグメント利益(営業利益)は2億1100万円で同17・1%減となった。

 ゴム薬品の売上は22億1400万円で同6・2%減となった。国内の工業用品向け製品は、自動車関連産業の世界的な半導体不足、新型コロナウイルス感染症の再拡大による減産の影響を強く受け、自動車部品関連向け主要製品の売上が減少した。一方、主要老化防止剤は需要の変化に迅速に対応した結果、売上を増やした。また、品質・技術に優位性を持つ医療用ゴム用途製品は、需要の変化に対応し販売を伸ばした。その結果、販売を伸ばした品目も多くあったが、国内全体では販売が減少し、前年同期を下回る売上となった。タイヤ向け製品は、堅調な輸出向けタイヤ生産により顧客の稼働が堅調に推移し、売上が前年同期を上回った。合成ゴム向け製品は、主要製品の販売は前年を上回ったが、世界的なサプライチェーン混乱の影響により一部製品の販売が減少し、売上が前年同期を下回った。海外向けは自動車産業の減産影響を強く受け、主要製品の販売が減少、得意とする医療用ゴム用途製品の需要が減速し、売上が減少した。

 樹脂薬品部門の売上は5億2400万円で同38・8%増となった。国内向けは主要顧客であるアクリル酸・アクリル酸エステルの生産に柔軟に対応した結果、主要製品である重合防止剤の販売が増加した。海外向けは、新規顧客を中心に重合防止剤の販売を伸ばした。電子材料関連への販売も増加し、売上は前年同期を上回った。

 通期の連結業績予想については、売上高が84億5000万円で前期比6・4%増、営業利益が3億6000万円で同5・5%減、経常利益が3億7000万円で同4・0%減、親会社株主に帰属する純利益が2億7000万円で同4・0%減を見込んでいる。

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