サーキュレックス製包装材採用 TBM、ミズノ衣類用包装材に

2022年07月06日

ゴムタイムス社

 TBMは6月8日、同社の使用済みペットボトルキャップやストレッチフィルムを原料とした再生材料98%の「CirculeX(サーキュレックス)」製包装材が、ミズノが取り扱う一部の国内生産スポーツアパレルの衣類用包装材に採用されたと発表した。ミズノが衣類用包装材の素材切り替えを検討する中で、サーキュレックス製包装材の環境性能が評価され、採用に至った。2022年6月より、順次切り替えが進められる。

 サーキュレックス製包装材は、材料に国内の使用済みペットボトルキャップとストレッチフィルムを使用することで、バージン材料の利用を最小限に抑えている。また、原材料調達から廃棄にわたる製品ライフサイクル全体で従来品と比較し、CO2を含む温室効果ガス排出量を約41%削減することができた。

 サーキュレックス製包装材の特長として、以下の3点が挙げられる。「バージン材の使用量を削減」では、原材料に使用済みペットボトルキャップやストレッチフィルムを使用することで、バージン材の使用量を最小限に抑えている。「CO2排出量の削減に貢献」では、バージン材の利用を抑えることにより、原材料調達から廃棄にわたる製品ライフサイクル全体でCO2排出量を大幅に削減できる。「繰り返しのリサイクルが可能」では、分別・回収することでサーキュレックスとして再資源化することが可能であり、包装材や新たな製品に生まれ変わらせることができる。

 日本国内でリサイクル(「サーマルリサイクル」を除く)されているプラスチックは、約200万t(約24%)と少なく、「マテリアルリサイクル」されている約173万tのうち、約136万t(約78・5%)は海外に輸出されており、日本の実質的な廃プラスチックにおけるマテリアルリサイクル率は全体の約4・5%にとどまる。日本で主流のサーマルリサイクルは、欧米の基準ではリサイクルとして認められていない。プラスチックのリサイクルが進まない現状を踏まえ、2022年4月に「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律」が施行され、プラスチック使用製品を製造・販売する事業者に対して、それら製品の自主回収と再資源化が求められている。

 

CirculeX製包装材が採用

CirculeX製包装材が採用

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