新ブランドUNISON立ち上げ 積水化学、ごみを資源に変換

2022年06月14日

ゴムタイムス社

 積水化学工業は6月13日、微生物を活用して可燃性ごみを資源に変換するバイオリファイナリー事業の新ブランド「UNISON(ユニゾン)」(商標登録出願中)を立ち上げたと発表した。同社は「UNISON」の普及を通じて、幅広いステークホルダーにパートナーとして参加してもらい、新しい資源循環社会システムの構築を目指していくとしている。

 「UNISON」という名前には、地球と人間、自然と化学が響き合う合唱のような共同作業をしていくという同社の想いが込められている。また、「Unique Solution for Nature」は、プラスチック資源循環のための他に類を見ない解決策を表しており、各単語の頭文字で「UNISON」を構成している。

 「UNISON」は、BRエタノール技術をはじめとした、微生物を活用して可燃性ごみから資源を生み出すバイオリファイナリー事業のブランドとして立ち上げられた。同技術は、ごみ処理施設に収集された可燃ごみを分別することなくガス化し、このガスを米国企業LanzaTechが開発した微生物により化学触媒や熱・圧力を用いることなくエタノールに変換する世界初の革新的技術となっている。化石資源利用を減らし、二酸化炭素の排出抑制や、海洋プラスチック問題の解決にも寄与することで、持続可能な社会の実現への大きな貢献が期待できる。

 同社が目指す「新しい資源循環社会システム」は、生活を豊かにするために生まれ、その役割を全うして廃棄された「ごみ」を、材料に還して繰り返し利用する循環をつくるシステムとなる。そのためには幅広い参加者(企業、自治体、消費者、官公庁など)との共同作業が必要であり、持続可能な社会への共感創造を広く進めていく。

 同社はこれからも、持続可能な社会の実現と同社グループの成長の両立を目指して社会課題解決に貢献し、ステークホルダーに信頼される企業であり続けるための取り組みを進めていくとしている。

 

新ブランド「UNISON」を立ち上げ

新ブランド「UNISON」を立ち上げ

「新しい資源循環社会システム」を目指す

「新しい資源循環社会システム」を目指す

 

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