バイオマスプラ製品を上市 リケンテクノスのリケビオ

2022年06月14日

ゴムタイムス社

 リケンテクノスは6月13日、バイオマスプラスチック製品「RIKEBIO(リケビオ)」を上市したと発表した。同社は、​2019年より同製品のサンプルワークを開始している。
 リケビオのブランドは、①軟質PVC系RIKEBIOコンパウンド、②TPE系RIKEBIOコンパウンド、③半硬質PVC系RIKEBIOフィルム、④PE系RIKEBIOフィルムがある。軟質PVC系RIKEBIOコンパウンドについては、主原料であるPVC樹脂の57%は天然素材の「塩」に由来し、ほぼ石油で構成されているポリエチレンやポリプロピレンなど他の樹脂と比較して原料の石油由来の比率が低いという特徴がある。それに加えて、バイオマス由来の可塑剤やフィラー(充填剤)を添加することでコンパウンドとしてのバイオマス度を高めており、RIKEBIO「RB―VE70C1」にてバイオマス度40%のバイオマスマークを取得した。汎用的な軟質PVCコンパウンドと同等の品質と性能を発現する。
 TPE系RIKEBIOコンパウンドは、バイオマス割合10%~30%まで取り揃え、幅広い硬さ領域に展開が可能となる。軟質PVC系と同様、一般的なTPEコンパウンドと同等の品質と性能を発現する。バイオマス材料を一部使用し、TPEが有する優れたリサイクル性も維持しているため、廃棄物の削減に貢献する。
 軟質PVC系、TPE系RIKEBIOコンパウンドとも多品種をラインナップしており、自動車部材、日用生活品、建築内装材、土木部材など、幅広い分野で活用できる。
 また、同社はRIKEBIOコンパウンドの技術を活かし、バイオマスフイルムの開発も進めている。半硬質PVC系RIKEBIOフィルムは
 建装材内外装、ラベル、ステッカー、自動車用など幅広く利用されている半硬質タイプで、基材フィルムの部分をバイオマス化している。既存製品に求められる各種性能を維持したままバイオマス割合10~20%の環境対応型製品としての提案が可能だ。
 PE系RIKEBIOフィルムは、バイオマス割合20~40%のPE系バイオマスオレフィンフィルムで、グループの強みである配合加工技術を生かし、薄肉高隠蔽で高い印刷特性を有した製品としての提案が可能となる。RIKEBIOコンパウンド、RIKEBIOフィルムは、要望に応じてバイオマスマークの取得も可能となっている。

 

「RIKEBIO」ロゴ

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RIKEBIOコンパウンド イメージ

RIKEBIOコンパウンド イメージ

RIKEBIOフィルム イメージ

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