5台に1台がタイヤ整備不良 ダンロップ全国タイヤ安全点検

2022年05月24日

ゴムタイムス社

 住友ゴム工業は5月23日、定期的なタイヤ点検の啓発のために26回目となる「ダンロップ全国タイヤ安全点検」を、4月8日から24日に全国のタイヤセレクト各店舗で実施したと発表した。点検の結果、約5台に1台の割合(20・1%)で整備不良が確認され、中でもパンクの原因となる「空気圧の過不足」が最も多く見られた。整備不良率は、昨年春の結果と比較して6・9ポイント減少と改善傾向が見られた。

 タイヤ点検は、タイヤに起因する事故の未然防止を目的に、装着されているタイヤの表面の損傷、空気圧、残溝などの点検を行うもので、同社は2008年から継続して実施している。昨年秋の点検からは、プロの点検に加え、AIタイヤ点検ツールを導入している。

 今回、同社が計1370台の車両のタイヤを点検した結果、タイヤの整備不良率は20・1%となった。不良別では、空気圧の過不足が11・5%、表面の損傷が9・9%、偏摩耗が4・5%、残溝不足が2・2%と続いた(各不良率は重複を含む)。現場スタッフは「お客様からの積極的な点検希望は少なく、スタッフ側からの声掛けで実施する場合が多い。点検後の説明を通してタイヤの状況をより正確に理解することができるので、引き続き定期点検を呼び掛けていきたい」とコメントしている。

 ダンロップでは引き続きタイヤ点検の重要性を啓発し、より安全なモビリティ社会の実現を目指すとしている。

 

AIタイヤ点検の様子

AIタイヤ点検の様子

 

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