バンドー化学、CN目標設定 CO2排出量38%削減へ

2022年05月17日

ゴムタイムス社

 バンドー化学は5月12日、2050年までに同社グループのCO2排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラル実現に向けて、2030年までに燃料使用および電力に由来するCO2排出量を2013年度比で38%削減する目標(同社単体)を設定したと発表した。

 気候変動対応は全世界的な課題として認識されており、カーボンニュートラルへの取り組みが国内外で加速している。同社においてもCO2排出の削減に向けて、これまで事業拠点における燃料転換やLED照明、高効率ボイラーの導入など高効率設備への更新に取り組んでいるほか、物流においても、モーダルシフトや共同配送、ミルクラン等を取り入れている。加えて、ESCO事業や二国間クレジットなど新たな手法も積極的に導入してきた。これら一連の取り組みにより、2020年度のCO2排出量(スコープ1・2)は4万1791t(1990年度比30%削減)となり、「CO2排出量を2020年度までに1990年度(5万9802t)比20%削減する」という「2020年度目標」を達成している。2020年度には、2019年に策定した「CO2排出量を2030年度までに2013年度(5万4703t)比18%削減する」という「2030年度目標」の達成に向けたロードマップを策定したが、「2050年カーボンニュートラル宣言」に基づく、より高い目標水準が日本政府から公表されたことを踏まえ、より高い目標を設定した。

 同社は今後も省エネ設備等の導入等を計画的に進めるとともに、エネルギー転換や工程改善による効率的なものづくりを進めるなど、目標達成に向けた取り組みを加速していくとしている。

2050年目標ロードマップ

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