産業用資材は大幅増収増益 藤倉コンポジット22年3月期

2022年05月16日

ゴムタイムス社

 藤倉コンポジットの22年3月期連結決算は、売上高が371億9000万円で前期比27・0%増、営業利益は41億6000万円で同255・0%増、経常利益は47億7800万円で同206・8%増、当期純利益は40億2000万円で同245・3%増となった。

 セグメント別では、産業用資材は、売上高が234億1600万円で同23・1%増、営業利益は11億5100万円で同202・4%増。工業用品部門は、年度後半より原材料価格の上昇や供給の遅れなどが発生し始めたものの、自動車関連・住宅設備関連ともに世界的に好調な需要に支えられ、増収増益となった。制御機器部門は、引き続き半導体・液晶市場の設備投資が好調を維持し、また、医療市場も堅調に推移し増収増益となった。

 引布加工品は、売上高が42億8900万円で同2・0%増、営業利益は6200万円で同58・2%増。自動車及び電気・電子関連の好調が継続し、増収増益となった。印刷材料部門は、輸出の受注回復があり、また生産体制見直しの効果と円安の影響により、増収増益となった。加工品部門は、電力関連向け及び産業用資材関連は比較的堅調に推移したが、舶用品の国内市場向けが低迷し、減収減益となった。

 スポーツ用品は、売上高が91億1900万円で同60・4%増、営業利益は34億900万円で同175・2%増。ゴルフ用カーボンシャフト部門は、米国モデル『VENTUS』と日本モデル『SPEEDERNX』が日米で多くのツアープに使用され、一般ユーザーへの認知が広がり、自社ブランド商品の販売が国内外で好調に推移し、さらにクラブメーカー向けOEM品の受注が増えた事により、増収増益となった。アウトドア用品部門は、ハイキング市場が回復基調にあるものの物流の遅れ等により在庫不足になっていたが、第4四半期に入り海外生産の回復が進み、増収増益となった。

 23年3月期の連結業績予想は、売上高は380億円で前期比2・2%増、営業利益は45億円で同8・2%増、経常利益は47億円で同1・6%減、当期純利益は40億円で同1・5%減を見込んでいる。

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