国内外好調で大幅な回復 三ツ星ベルトの22年3月期

2022年05月16日

ゴムタイムス社

 三ツ星ベルトの22年3月期連結決算は、売上高が748億7000万円で前期比15・4%増、営業利益が76億4000万円で同53・8%増、経常利益が85億5200万円で同48・5%増、当期純利益は63億8000万円で同56・9%増となった。
 23年3月期の連結業績予想は、売上高は775億円で前期比3・5%増、営業利益は80億円で同4・7%増、経常利益は80億円で同6・5%減、当期純利益は63億円で同1・3%減を見込む。
 セグメントのうち、国内ベルト事業は、売上高は277億7400万円で同12・1%増、営業利益は71億9200万円で同51%増。
 自動車用ベルトは、半導体不足による顧客の生産調整があったものの、システム製品の拡販などから組み込みライン用の売上高が増加するとともに、中古車需要が旺盛であったことから補修市場向けの売上高も増加した。
一般産業用ベルトは、射出成形機やロボット業界向けの販売が好調に推移するとともに、農業機械向けも政府補助金の効果などから売上高が増加した。
搬送ベルトは食品業界向けの需要回復に加え物流業界向けも好調に推移し、売上高が増加。合成樹脂素材は市況の回復に伴って樹脂素材の売上高が増加した。
 海外ベルト事業の売上高は364億8800万円で同23・2%増、営業利益は38億4700万円で同40・7%増。海外ベルト事業では、新型コロナウイルスの影響が大きかった前連結会計年度と比較して、アジアや欧米のいずれの地域においても売上高が大きく回復した。自動車用ベルトは米国ではスノーモービルや多用途四輪車向けの販売が期間を通じて好調に推移し、四輪車用も補修市場の拡販により売上高が増加。東南アジア・中国においても二輪車用の売上高が大幅に増加。一般産業用ベルトは、アジアや欧州において補修市場の拡販により、売上高が増加した。
 建設資材事業の売上高は53億6300万円で同6・7%減、営業利益は1億3600万円で同53・2%減となった。

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