カー黒事業は大幅増益 東海カーボンの1~3月期

2022年05月11日

ゴムタイムス社

 東海カーボンの22年12月期第1四半期連結決算は、売上高が695億1200万円で前年同期比28・8%増、営業利益は79億3800万円で同94・7%増、経常利益は84億600万円で同110・2%増、当期純利益は40億4400万円で同105・5%増となった。

 カーボンブラック事業は、新車向けタイヤ需要が半導体等の諸資材の不足の影響を受けた。ただし、交換用タイヤの需要が欧米を中心に大きく回復した。また、中国拠点の東海炭素(天津)有限公司を事業売却したことにより全体の販売数量は前年同期比で減少したものの、原料油価格上昇分を売価に転嫁するなどの対応を行った。
 その結果、同事業部の売上高は294億3000万円で同36・3%増、営業利益は30億4900万円で同68・8%増となった。

 その他セグメント別では、黒鉛電極事業の売上高は123億6200万円で同55・3%増、営業利益は12億5800万円だった(前年同期は2億2300万円の営業損失)。ファインカーボン事業の売上高は109億3500万円で同23・9%増、営業利益は29億1200万円で同35・7%増。スメルティング&ライニング事業の売上高は116億500万円で同7・8%増、営業利益は6700万円で同57・4%増となった。

 2022年12月期の連結見通しは修正無しで、売上高は3050億円で同17・8%増、営業利益は350億円で同42・0%増、経常利益は340億円で同37・3%増、当期純利益は200億円で同24・2%増を予想している。

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