ENEOSら3社が協業検討 水素・アンモニア供給事業

2022年04月27日

ゴムタイムス社

 ENEOSは4月21日、同社、JERA、JFEホールディングス(JFE)の3社が、覚書を締結し、神奈川県京浜臨海部において、水素・アンモニアの受入拠点およびサプライチェーンを構築し、供給事業を展開する可能性について具体的な検討を開始したと発表した。

 水素やアンモニアは、燃焼時にCO2を排出しない次世代クリーン燃料として実用化に向けた技術開発が進められている。また、発電所や工業地帯等での大量消費が想定されるため、その需要地近傍において、大規模な受入・供給拠点の整備が不可欠となる。

 需要規模の大きな関東エリアの中心に位置する京浜臨海部において、同社は製油所・製造所を、JERAは火力発電所やLNG基地を所有し、エネルギー供給事業を展開している。また、JFEは、事業会社であるJFEスチール東日本製鉄所(京浜地区)の高炉等設備休止後の土地利用転換を川崎市と共同で検討しており、扇島に有する大型船が着岸可能な大水深岸壁および後背地の活用についても検討している。

 3社は、同区域におけるこれらの事業基盤を活かし、水素・アンモニアの供給事業について、①水素・アンモニアの受入・供給拠点の整備、②水素・アンモニアの供給ネットワークの構築、③水素・アンモニアの調達先、輸送キャリア、輸送方法、の3項目の協業を検討することとした。

 同社は、「ENEOSグループ長期ビジョン」において2040年のありたい姿として低炭素・循環型社会への貢献を掲げており、水素・アンモニアの中でも、特に水素の大量消費社会を見据えた取り組みを加速している。FCV等のモビリティ向けの水素ステーション事業に加え、CO2フリー水素のサプライチェーン構築に取り組んでおり、今回の枠組みにおいても、海外で製造したCO2フリー水素の受入拠点および近隣の大規模水素需要家への供給拠点について整備を検討していく。

 3社は、これまで培ってきた技術、知見および保有資産を活用することで、カーボンニュートラルの実現に向けて、脱炭素燃料の安定的かつ経済的なサプライチェーンの構築に貢献していくとしている。

 

京浜臨海部航空写真(川崎市提供)

京浜臨海部航空写真(川崎市提供)

 

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