ダウ、積極的な投資を実行 各国のモビリティ需要に対応

2022年04月05日

ゴムタイムス社

 ダウは3月31日、モビリティおよび輸送市場に貢献する主要な成長資本プロジェクトを推進すると発表した。韓国にある同社鎮川(ジンチョン)工場では自動車および産業用照明向けの成形可能な光学シリコーン技術の開発をサポートするための投資が行われている。また今年は米国ミシガン州のミッドランド、中国の松江、張家港にある同社事業所でも追加投資を予定している。

 同社は、グローバルな供給能力と顧客に対する信頼性を高めるため、よりスマートで安全、かつサステナブルな技術開発を可能にする投資を続けている。

 ダウ・コンシューマー・ソリューションズ事業部モビリティ&トランスポーテーション担当グローバルマーケティングディレクターであるイェルーン・ベロ氏は、「この100年以上の間で、最大の変革の時を迎えているモビリティ、輸送業界において、素材科学の専門知識を通じて業界を前進させる支援ができることを誇りに思う。私たちのお客様や業界全体をしっかりと支えるためには、生産能力を確保することが不可欠。この市場にサービスを提供する既存のインフラをベースにした今回の投資は、市場主導型の持続可能なイノベーションを提供するという当社のコミットメントを再確認するものだ」と述べている。

 同社は直近では2021年に、拡大するモビリティおよび輸送市場における新技術に対する需要に対応するため、北米、アジア、欧州の3大陸にまたがる設備投資を実施している。ミッドランドでは、同社は新規ガムミキサーの設置によりフルオロシリコーンゴムの生産能力を拡大し、張家港では新規液状シリコーンゴムミキサーを増設した。また、松江にある同社の拠点では、放熱技術用の新規ミキサー2台への投資が行われた。さらに、欧州における電気自動車に対する高い需要をサポートするため、放熱技術向けの新規ミキサーがドイツのヴィースバーデンで稼動した。

 

米国ミシガン州ミッドランド工場

米国ミシガン州ミッドランド工場

 

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