PA、PBTの生産能力拡大 BASF、マレーシアで増産

2022年03月09日

ゴムタイムス社

 BASFはマレーシア・パシルグダンの生産拠点でウルトラミッドPA(ポリアミド)とウルトラデュアーPBT(ポリブチレン・テレフタレート)の年間生産能力を5000トン拡大する。2023年第2四半期からの増産を計画している。

 マレーシアジョホール州のパシルグダンにある同社の生産拠点は、1999年に建設され、そのエンジニアリングプラスチックのコンパウンド工場では、ウルトラミッドPAとウルトラデュアーPBTを生産している。同社のウルトラミッドとウルトラデュアーは、自動車用途や電気・電子分野、工業製品、消費財などに使用されている。

 同社パフォーマンスマテリアルズ事業本部アジア太平洋地域のシニア・バイスプレジデントであるアンディ・ポスルスウェイト氏は、「BASFは、エンジニアリングプラスチック業界に大きな成長機会をもたらすように、積極的に取り組んでいる。今回の生産能力拡大により、当社のウルトラミッドPAとウルトラデュアーPBTに対する需要増に応えるとともに、ASEANにおける市場ポジションも強化できるだろう」と述べる。

 ASEANのエンジニアリングプラスチック市場は、2020年から2030年にかけ年率約5%で成長すると予測されている。この成長は、自動車、家電、電気・電子機器などのさまざまな産業分野におけるエンジニアリングプラスチックの需要増加に牽引されるものといえる。

 

 

ウルトラミッドPAなど増産

ウルトラミッドPAなど増産

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