コア営業利益は9割増 三菱ケミカルの4~12月

2022年02月04日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルホールディングスの22年3月期第3四半期決算は、売上収益が2兆9002億9400万円で前期比23・1%増、コア営業利益は2189億4100万円で同92・7%増、営業利益は2182億3700万円で前年同期に比べ約2175億円増、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1221億3200万円(前年同期は478億3000万円の損失)となった。
 セグメント別では、機能商品セグメントの売上収益は8489億円で前年同期に比べ1275億円増、コア営業利益は575億円で同145億円増加した。このうち、ポリマーズ&コンパウンズサブセグメントでは、自動車向け等の販売数量が増加したことに加え、ポリマーズの一部製品において市況が上昇したことにより、売上収益は増加した。フィルムズ&モールディングマテリアルズサブセグメントでは、需要の回復に伴いモールディングマテリアルズの自動車向け等を中心に販売数量が増加したことに加え、フィルムズのディスプレイ向け光学用途等が上期を中心に好調に推移したことにより、売上収益は増加した。アドバンストソリューションズサブセグメントでは、経済活動の回復に伴い販売数量が増加したこと等により、売上収益は増加した。
 ケミカルズセグメントの売上収益は9218億円で同2966億円増、コア営業利益は835億円で同925億円増加した。
 MMAサブセグメントでは、需要が堅調に推移する中、MMAモノマー等の市況が上昇したことにより、売上収益は増加した。石化サブセグメントでは、原料価格の上昇等に伴い販売価格が上昇したことに加え、エチレンセンターの定期修理の影響が縮小したことや需要の回復により販売数量が増加したことにより、売上収益は増加した。炭素サブセグメントでは、需要の回復に伴い販売数量が増加したことに加え、輸出コークスの販売価格が上昇したことにより、売上収益は増加した。
 22年3月期通期予想は、売上収益が3兆8860億円で同19・3%増、コア営業利益は3000億円で同71・7%増、営業利益は3440億円で同623・9%増、親会社の所有者に帰属する当期利益は1920億円となっている。

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