年頭のあいさつ 積水化学工業 加藤敬太社長

2022年01月08日

ゴムタイムス社

 新年あけましておめでとうございます。
 本年もどうぞよろしくお願いいたします。昨年は 新型コロナ ウイ ルス に加え 、半導体不足・原材料高騰など新たな課題が目白押しとなりました。
積水化学グループは これら目先の課題に対処するだけではなく、 2030 年の 長期ビジョンにおい て イノベーションによる社会課題の解決への貢献により持続的 に 成長 すること を目指しています。
 現在、地球温暖化による災害激甚化・ 2050 年 GHG 排出ゼロ目標 ・ 自動車の電動化 ・ 5 G 6 G の整備 な ど大きな課題や変化 が進行して いますが 、 これら 様々な 課題に 対して、 ポートフォリオ強化・構造改革・コスト削減・新事業創出など を 着実に進 めてきました。その結果 、上期には期初計画を上回る営業利益を達成、下期も 計画を 上方修正するまでに 「 稼ぐ力 」 がついてき ています 。
 次期中期以降に向けた仕込みも着実に前進しています。 いよいよ 4 月には ゴミからエタノールをつくる バイオリファイナリ―( BR 事業 が 10 分の 1 スケールで 実証試験をスタートすることをはじめ、ペロブスカイト太陽電池や細胞培養ソリューション、複数進行中の まち づくりプロジェクトなど 、社会課題 の 解決に貢献する 取り組み、イノベーションも進展しています。
 また昨年を振り返る上 で欠かせないのが 、女子陸上競技部“セキスイ フェアリーズ の活躍です。
新谷仁美選手 ・卜部 蘭選手 の東京 五輪 出場と、創部 25 年目にして初めての クイーンズ駅伝での 優勝には 、 皆が元気と勇気をもら いました 。
特に駅伝は「 優勝 」 というありたい姿をチーム全員で共有し、そのために一人ひとりが何をなすべきかを考え、力強く 一歩踏み出す挑戦 の 末 に つかみとった 勝利 であり、大変 誇らしく思 ってい ます。
 今年は、あと3カ 月ある今年度の計画を必ず達成し、今中期計画最終年度である 2022 年度は次 期 中期に向けて一気に加速する年にしたいと考えています。予断を許さない経営環境 は続いていますが、この2年近くコロナ禍 の中 で培ってきた力は本物です。 この蓄えた力をもとに、 各事業では変化に対応したポートフォリオの強化、聖域なき構造改革、高付加価値製品へのシフトなどにスピード感をもって取り組み、一方で次 期 中期以降のための仕込みや成長投資なども一段 と加速しなければなりません。
 挑戦を牽引する次期リーダーの育成にも注力し、それを支える企業風土や制度の改革も推進していきます。
今中期計画「Drive2022」で目指す 、次期中期計画そして 長期ビジョンに向けての「 Drive 」を全員で 実現したいと思います。今年は十干十二支では「壬寅(みずのえとら)」です。壬寅の年は、厳しい冬を乗り越え、新しいステージに向かう準備段階にあたる年と言われています。まさに 積水化学グループ が成し遂げようとしていること を見据えた年であり 、全従業員一丸となって突き進んでいきたいと思い ます 。
 新たな一年が皆様にとりまして実り多き年となりますよう 、 心よりお祈り申し上げ ます。

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