注目のゴム関連製品をピックアップVol.9 日本マタイ㈱「抗ウイルスフィルム」

2021年08月26日

ゴムタイムス社

*この記事はゴム・プラスチックの技術専門季刊誌「ポリマーTECH」に掲載されました。
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注目のゴム関連製品をピックアップ
Vol.9 日本マタイ㈱「抗ウイルスフィルム」

 日本マタイは、重包装製品と樹脂加工製品の2大事業を中心に展開する総合包装パッケージングメーカー。重包装袋事業では、ポリエチレン重袋、クラフト製袋、フレキシブルコンテナなどの製品がある。また樹脂加工品事業は、熱可塑性エラストマーフイルム等の工業製品、ラミネート製品、クロスラミネ―ト、ネット資材のほかを手掛けている。幅広いプラットホームを保有し、多種多様の製品を製造・販売していることが同社の強みだ。
 同社は国内で初めて熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)の押出加工を実用化した。長年培ったエラストマーの押出加工技術を用いて異種素材をラミネート(積層)したり、多層製膜することで機能性を発揮するフィルムを展開している。その代表的な製品が、熱可塑性エラストマーフィルム「エスマー」シリーズである。
今回、エスマーシリーズの新製品として、熱可塑性ポリオレフィン系エラストマー(TPO)フィルムをベースに、抗ウイルス機能(抗ウイルス剤)を付与した「抗ウイルスフィルム」を開発し、3月下旬より市場に投入した。

即効性と柔軟性が特徴

 大きな特徴は、「即効性」と「柔軟性」の2点。
 同製品に付与されている抗ウイルス剤にはNBCメッシュテックの「Cufitec(R)(キュフィテック)」を採用しており、ウイルスが付着すると表面に銅イオンが溶出して活性酸素が発生し、短時間で効果を発現して30分で99.9%以上、60分で99.99%以上の

 

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