自動車部品事業は7割増収 バンドー化学の4~6月期

2021年08月10日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の22年3月期第1四半期連結決算(IFRS)は、売上収益が230億1600万円で前年同期比32・3%増、コア営業利益は21億6600万円(前年同期は8400万円の利益)、営業利益は23億2800万円(前年同期は8600万円の利益)、四半期利益は19億3400万円(前年同期は900万円の利益)となった。
 自動車部品事業の売上収益は100億2100万円で同67・5%増、セグメント利益は9億100万円(前年同期は4億3400万円の損失)となった。国内は、補修市場向け品揃えの拡大や多用途四輪車用変速ベルトの販売が増加したことに加え、自動車生産台数の回復により、補機駆動用伝動ベルトおよび補機駆動用伝動システム製品の販売が増加した。海外では、中国は主要顧客の生産台数の増加や補修市場への拡販により補機駆動用伝動ベルトなどの販売が伸長。また、米国、欧州およびアジア地域でも販売が増加した。
 産業資材事業の売上収益は84億1500万円で同9・9%増、セグメント利益は8億5600万円で同56・2%増となった。一般産業用伝動ベルトの国内は、民間設備投資が増加し、産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。海外は、中国、アジア地域で農業機械用および産業機械用伝動ベルトの販売が増加。米国および欧州地域は産業機械用伝動ベルトの販売が増加した。運搬ベルトは、国内でコンベヤベルトの販売は減少したが、樹脂コンベヤベルトの販売は増加した。
 高機能エラストマー製品事業の売上収益は34億8300万円で同24・4%増、セグメント利益は2億5000万円(前年同期は1億8600万円の損失)となった。
機能フイルム製品は、コロナ影響で一時停滞していた需要が回復し、建築資材用フイルムの販売が増加。医療用および装飾表示用フイルムなどの販売も増加した。精密機能部品は、主要顧客の生産回復で精密ベルト、高機能ローラおよびブレードなどの販売が増加した。
 その他事業の売上収益は13億3700万円で同11・6%増、セグメント利益は8400万円で同136・1%増となった。
 22年3月期通期連結業績予想については前回から変更はなく、売上収益は900億円で前期比10・6%増、コア営業利益は60億円で同21・5%増、営業利益は65億円で同20・9%増、当期利益は45億円で同14・1%増を見込んでいる。

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