日本ミシュランが協定締結 災害発生時の被災地移動支援

2021年07月29日

ゴムタイムス社

 日本ミシュランタイヤは7月28日、日本カーシェアリング協会と被災時のモビリティ支援を目的とした「モビリティ・レジリエンス・アライアンス」を同日に締結したと発表した。

 同社は、2011年に発生した東日本大震災直後から日本カーシェアリング協会の活動に賛同し、これまで10年間にわたり、全国から寄付により集められた支援車にタイヤを提供してきた。大規模災害時では被災者が車を失うことも多く、被災直後の片付けや生活再建のための行政手続きにも車による移動は欠かせない。同協定は被災地に車両を無償提供する日本カーシェアリング協会が事務局となり、平時から企業や団体、自治体が連携し、災害が起きた際により効果的なモビリティ支援を迅速に行うことを目的にしている。

 須藤元社長は、「ミシュランの企業理念である『モビリティの継続的な発展に貢献する』ことは災害など有事の際はもちろん、将来のリスクに備えた活動も含まれる。この協定締結により、大規模災害時に車を失い、移動に困難を抱える被災者の支援と迅速な対応が可能となり、災害時に必要とされるタイヤをいち早く供給し、被災者への確実なモビリティ支援を実現し、そしていち早い復興の助けとなるよう願っている」とコメントしている。

 実際の大規模災害時では、地域社会の復興において多種多様な連携支援が必要不可欠となる。同社は、この協定に賛同するより多くの企業や団体、自治体と共に、「災害時に車に困らない社会の実現」に向け、地域社会とそこに住む⼈々の安心と安全への貢献を目指すとしている。

 

モビリティ・レジリエンス・アライアンス概要

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