シリコーンゴム成形品は横ばい 信越ポリマーの4~6月期

2021年07月27日

ゴムタイムス社

 信越ポリマーの2022年3月期第1四半期決算は、売上高は210億3600万円で前年同期比14・8%増、営業利益は22億3900万円で同64・7%増、経常利益は23億7200万円で同50・0%増、四半期純利益は18億1300万円で同44・9%増となった。

 電子デバイス事業の売上高は55億9800万円で同26・7%増、営業利益は3億3800万円で同227・2%増となった。
 同事業では、自動車業界の需要回復により、自動車関連入力デバイスを中心に出荷が好調に推移し、全体として売上は前年を大幅に上回った。入力デバイスは、主力の自動車向けキースイッチの出荷が回復し、薄型ノートパソコン用タッチパッドの出荷も好調に推移したことから、全体として売上は大幅に増加した。
 ディスプレイ関連デバイスは、液晶接続用コネクターの出荷が好調に推移して、全体として売上げを伸ばした。コンポーネント関連製品は、電子部品検査用コネクターの出荷が順調に推移して、売上は大幅に増加した。

 精密成形品事業の売上高は92億6400万円で同11・2%増、営業利益は16億1800万円で同40・5%増。同事業では、半導体関連容器やキャリアテープ関連製品の順調な出荷が続き、全体として売上げは増加した。半導体関連容器は、半導体業界の旺盛な需要を背景に300mmウエハー用出荷容器などの出荷が好調に推移し、売上げは増加した。
 シリコーンゴム成形品は、主力のメディカル関連製品の出荷が伸び悩み、全体として売上は横ばいだった。

 通期業績予想については、売上高は860億円で同11・8%増、営業利益は88億円で同21・9%増、経常利益は90億円で同28・2%増、親会社株主に帰属する当期純利益は64億円で同41・1%増を見込んでいる。

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