ゴム薬品は売上22%増 川口化学の12~5月期

2021年07月07日

ゴムタイムス社

 川口化学工業の2021年11月期第2四半期連結決算は、売上高が38億8200万円で前年同期比15・2%増、営業利益は2億6900万円で同222・9%増、経常利益は2億7300万円で同226・7%増、四半期純利益は1億9500万円で同209・5%増となった。

 化学工業薬品事業の売上高は38億6300万円で同15・3%増、セグメント利益は2億5400万円で同272・8%増となった。

 ゴム薬品の売上は23億6000万円で同22・5%増となった。国内の工業用品向け薬品は国内自動車生産及び販売、海外市況の回復、更には顧客需要動向への積極的な供給対応を行った結果、自動車関連産業の世界的な半導体不足による減産影響が懸念されたが、第2四半期では大きな影響はなく国内全体では前年同期を上回る売上となった。タイヤ向け薬品は、輸出向けタイヤ生産及び国内自動車生産の回復により顧客の稼働が回復したが、激しい海外品との競合が継続し前年同期並みの売上となった。合成ゴム向け薬品は、国内自動車生産、国内タイヤ生産の回復により全体では売上が前年同期を上回った。海外向けは、コロナの影響から早期に経済回復した中国市場への大幅な増販をはじめ、東南アジア諸国での自動車生産の回復基調が鮮明となった。加えて、国内、海外ともに流通在庫を従前より手厚くする傾向が見られ順調な受注を獲得し売上が前年同期を上回った。

 樹脂薬品部門の売上は3億7700万円で同5・9%増。国内向けは主要顧客であるアクリル酸・アクリル酸エステルの生産が低調に推移、受託合成品の需要も低調に推移した。このような中、主要製品において顧客要望への積極的対応の結果、売上は前年同期を上回った。海外向けは、主要製品の販売が回復し更には電子材料関連への積極的な拡販活動を展開した結果、売上は前年同期を上回った。

 通期の連結業績予想については、売上高が76億5000万円で前期比15・4%増、営業利益が3億5000万円で同332・7%増、経常利益が3億5000万円で同322・1%増、親会社株主に帰属する純利益が2億6000万円で同338・1%増を見込んでいる。

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