JSR、オランダ企業と契約 recAPの商用化準備開始

2021年06月21日

ゴムタイムス社

 JSRは6月18日、同社ライフサイエンス事業のグループ企業である米国KBIバイオファーマ(以下「KBI」)が、重症患者の臓器機能を保護する治療薬の開発に注力しているオランダの新興企業であるAMファーマと商用生産契約を締結し、組み換えヒトアルカリホスファターゼ(recAP)プログラムの商用化に向けて取り組むと発表した。

 AMファーマは、敗血症関連急性腎障害(SA―AKI)の治療薬候補としてrecAPを開発している。敗血症関連性急性腎障害は、世界中に何十万人もの患者がいるもののまだ承認された薬物治療法がなく、死亡率が高い重篤な疾患となっている。KBIは、今回の商用生産契約に基づき、現在進行中のプロセスの特性評価およびバリデーションと並行して原薬の製造を行い、第三相臨床試験および承認申請を支援する。また、その後の臨床試験の結果に基づき、商用の原薬の製造・出荷も支援していくとしている。

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